公立ルートを行く

公立中学校で3年間を過ごし、高校受験を経験して、自分のベスト大学に進学する教育ルートの魅力を発信します

神奈川高校受験

公立上位校の教育課程表(希望ケ丘・大和・相模原・光陵・横浜平沼)

今回は、学力向上進学重点校エントリー校のうち、希望ケ丘高校、大和高校、相模原高校、光陵高校、横浜平沼高校の5校の教育課程表を見ていきたい。 ※学校HPの中で「教育課程表」として掲示している場合や、学校説明資料(受験生向け)の中に令和6年度入学…

進学重点校の教育課程表その2(横浜緑ケ丘・多摩・小田原)

令和6年度から、神奈川県の学力向上進学重点校(以下、進学重点校)として、新たに横浜緑ケ丘、多摩、小田原の3校が指定された。これで神奈川県の進学重点校は8校になる。この3校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校である。 今回は、この3…

進学重点校の教育課程表で見る教育方針の違い

学習指導要領が2020年に改定され、社会や生活の場で活用できる「知識・技能」、未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力」、学んだことを社会に生かそうとする「学びに向かう力」の3つの資質・能力を育成していくことが学習目標に設定された。この…

慶応女子と国公立トップ校を併願する背景

早慶附属高校の合格者は二極化している これまでに「早慶附属高校を目指す背景(男子編)」を書いたが、これは早慶附属高校を第1希望にしている生徒の話であった。早慶附属高校の合格者は、男女を問わず、早慶附属高校を熱烈に希望する生徒と、実は首都圏の…

横浜サイエンスフロンティアは高校受験でこそ狙いたい

横浜サイエンスフロンティア高校は、神奈川県の公立中高一貫校(横浜市立)であり、また高校から入学できる学校である。2023年入試の学力検査合格者平均は432.8点*1で、学力向上進学重点校である厚木高校や川和高校を上回った。また、2017年4月に開校した附…

神奈川県立高校か都立高校か 町田市周辺の地理的事情

ある時期、子供の将来の進路として、神奈川県立高校と東京都立高校のどちらが良いのか、真剣に考えたことがある。それというのも、東京都町田市が地理的には神奈川県に入り込んでいて、一駅違えば東京都民にもなれるからである。 東急田園都市線の長津田駅か…

湘南高校を目指すなら 実技3教科で5を取りたい

湘南高校の魅力については語るまでもない。神奈川県民なら誰でも憧れる「湘南ブランド」。湘南の海、加山雄三、サザンオールスターズ、スラムダンク、そして湘南高校だ。 湘南高校を第一希望にする難しさ 湘南高校は、神奈川県の学力向上進学重点校(以下、…

市ケ尾高校は文武両道を行く公立上位校

市ケ尾高校は、横浜北部の公立上位校である。スポーツでの活躍が目立つが、大学合格実績も良い。実は、市ケ尾高校の隠れたライバルはMARCH附属高校ではないかと思う。 2024年入試選考基準 市ケ尾高校は、55型(内申5、学力検査5)を採用する。また、実技…

海老名高校はなぜ学力検査重視の入試選考基準を採用したのか

海老名高校は、県央地区の公立上位校である。同校は、2024年入試選考基準として37型(内申3、学力検査7)を採用した。学力検査を重視した37型は、神奈川県公立高校(全日制)のうち10校しか採用していない。各校それぞれに戦略的な意図があるはずであ…

早慶附属高校を目指す背景(男子編)

男子中学生の場合、女子と違って早慶附属高校の選択肢が多い。今回は、男子中学生が早慶附属高校を目指す背景について考えてみたい。 早慶に入るタイミング問題 中学受験で早慶附属中学に入るのと、高校受験で早慶附属高校に入るのとでは、どちらの方が狙い…

MARCH附属高校を目指す背景(女子編)

なぜ、MARCH附属高校の人気が高いのか 子供(娘)が通う横浜市の公立中学校では、私立高校に進学する生徒の方が公立高校に進学する生徒よりも多い(年によって変動するが、55対45ぐらい)。そして女子に人気なのがMARCH附属高校である。女子中学生(とその母…

柏陽高校と厚木高校の入試選考基準に現れたスタンスの違い

神奈川県公立ナンバー3(No3)の地位を確立した柏陽高校と、県央地区トップの厚木高校。今回はこの両校のライバル関係について考えてみたい。 両校へのアクセス 両校は地理的にかなり離れているが、柏陽高校がJR根岸線本郷台駅から徒歩5分とアクセスが良く…

東京学芸大学附属高校の合格ラインはどこか

首都圏トップ校(横浜翠嵐、日比谷)の受験生が併願する東京学芸大学附属高校(以下、学附)の入試難易度は、正規合格者+繰り上げ合格者で考えた場合、本当のところはどの程度なのだろうか。首都圏トップ校以外の受験生にも合格のチャンスはあるのだろうか…

公立高校の生徒は数学の遅れをいつ挽回するか

公立中学校から公立高校に進学し、国公立大学を目指す公立ルート。公立小学校の授業を満喫でき(非認知能力が育まれる)、公立中学校では多様性のある集団の中で自分の特徴を見つめることができる。こうした長所があるのだが、短所もある。公立ルートの弱点…

高校受験で個人塾を選ぶ理由

神奈川県の公立中学校の生徒の場合、ステップ(場所によってはハイステップ)、臨海セミナー、湘南ゼミナールのいずれかの大手塾に入塾する生徒が多いと思う。 横浜翠嵐高校を目指すなら大手塾を選ぶ もし我が子が横浜翠嵐高校を目指すのであれば、大手塾の…

山手学院・桐蔭学園・朋優学院の最上位コースを比較する

山手学院高校、桐蔭学園高校、朋優学院高校の3校は、神奈川県の学力向上進学重点校(以下、進学重点校)を第一希望にしている受験生のメジャーな私立併願校(併願優遇あり)として、間違いなく候補に入ってくる。今回はこの3校の最上位コースを比較してみた…

大学合格実績は二つの指標のバランスで評価する

AI時代に公立ルートで目指したい大学は、国公立大学の理系学部である。今回は、高校の大学合格実績をどう評価するかについて考えたい。 www.dtline2002.com 従来の大学合格実績の見方 高校の大学合格実績を評価するとき、以下のものがよく使われている。 東…

新城高校に合格できるなら国公立大学を目指したい

新城高校は、川崎市ナンバー2の公立上位校である。同校の入試難易度は、学力向上進学重点校エントリー校(以下、エントリー校)とほぼ同じレベルである。入試倍率は1.50倍と高い。しかし、大学合格実績を見ると、同校の国公立大学現役合格率はエントリー校…

希望ケ丘高校は「高校力」 大和高校は「大学合格力」が魅力だ

希望ケ丘高校と大和高校。どちらも学力向上進学重点校エントリー校(以下、エントリー校)である。入試難易度は殆ど同じだが、学校のキャラクターがかなり違う印象を受けるので、受験生によってはどちらの高校を受験するか、最後まで悩むかもしれない。 エン…

進学重点校を全力で目指すかどうかの境界線

内申39のあたりに二つのグループの境界線が走っている 公立高校を第一希望にする受験の場合で、最も難しい判断を迫られるのは、中3一学期の内申が39の生徒になるのではないかと思う。学力向上進学重点校および学力向上進学重点校エントリー校(以下、総称し…

神奈川県公立上位校の国公立大学現役合格率

神奈川県公立上位校から、国公立大学にどの程度の割合の生徒が進学するのだろうか。各校の国公立大学現役合格率を調べてみた。 国公立大学現役合格率20%以上のトップ校 高校受験で入れる神奈川県公立トップ校は以下の8校になる。 横浜翠嵐、湘南、柏陽、厚…

横浜翠嵐高校は今や首都圏トップ校, 本気で東大を狙うなら受験したい

特色検査3の衝撃 横浜翠嵐高校の2024年入試選考基準は、内申3、学力検査7、特色検査3に変更された。塾の先生や生徒・親の多くは372型か282型を予想していたと思うが、特色検査が3に引き上げられたことは想像の域を超えていたのではないか。 特色…

川和高校は内申重視の進学重点校

川和高校は、言わずと知れた神奈川県の学力向上進学重点校(以下、進学重点校)の1校である。いわゆる神奈川県公立高校トップ4の代名詞とされるSSKH*1の一角を占める学校であり、横浜北部・川崎地区の中学生にとって憧れの学校である。 入試選考基準461…

中3一学期内申をどう捉えるか

高校受験を控えた中学3年生は、夏休み前に一学期の成績表(内申)を渡され、それぞれが思い悩みながら、「今やるしかない!」と気持ちを奮い立たせて、勉強に取り組んでいることと思う。ディズニーランド、夏祭り、花火大会と誘惑は多い。夏休み中、遊ぶの…