光陵高校は1966年創立、1968年に独立。2016年度から学力向上進学重点校エントリー校に指定されている。
以下、同校の教育課程、大学合格実績、入試難易度を見ていきたい。
旧東海道の権田坂にある。箱根駅伝2区の権田坂は国道1号線。
教育課程
65分×5時限(ベース)。高1では、社会(地歴公民)は地理総合と歴史総合、理科は化学基礎と生物基礎を履修する。高2では、社会は公共(必修)+日本史探究または世界史探究を選択履修し、理科は化学と物理基礎を履修する。高3では文系理系のコース分けはせず、論理国語、英語、体育以外は選択科目になっている。
高1、高2はほぼ共通履修。化学必修なので、国公立大学受験向きといえる。
大学合格実績
卒業生312名(前年度)+前年度卒業生のうち進学準備他36名=348名を分母として合格率を計算した。
参考記事:
神奈川進学重点校+YSFの筑波・農工・都立大合格圏(2024年度入試) - 公立ルートを行く
難関国公立大学合格者数9名
難関国公立大学合格率 2.6%
筑波大(理系)合格圏 2.6%
浪人率11.5%(前年度数値)
北海道3、筑波3、東北1、東京科学1、九州1
準難関国立大学合格者数28名
難関・準難関国公立大学合格率 10.6%
農工・電通大合格圏 10.6%
横国21、千葉3、東京外語2、農工1、電通1。
国公立大学合格者数79名
国公立大学合格率 22.7%
都立大(理系)合格圏 22.7%
横浜市立19、東京都立1。
国公立+早慶上理+GMARCH+芝浦への進学率を推定してみる。
合格者数→進学者
国公立 79名→79名
早慶上 54名→27名(0.5)
東京理科 34名→3名(0.1)
GMARCH 419名→105名(0.25)
芝浦 18名→2名(0.1)
GMARCHの進学率を0.25とした(明確な根拠はない)。進学率62.1%になる。
上位校になるほど早慶上理やGMARCHの延べ合格者数に対する進学率が低下すると考えられる。
入試難易度
入試選考基準(1次選考)は内申5、学力検査5、特色検査1の551型。入試倍率は1.27倍で前年度より若干低下した。2024年度入試の合格者平均は、内申124.2、学力検査390.1、特色検査47.8(ステップ平均+2とした)、全県模試偏差値64.4。2025年度神奈川県高校受験案内(声の教育社)から抜粋。
S値合格者平均(単純合計)は898点で、第1次ボーダーは865点とのことなので、合格者平均とボーダーの幅は33点。
数値的には、内申120、学力検査380点、特色検査45点あたりがボーダーラインになる。
2024年度入試では女子の割合が58.9%まで上昇した。内申に強みを持つ女子が増えたことを示していて、柏楊(入試選考基準372型)の影響があると思う。学校としては男女比率をイーブンに戻したいだろうけどね。