横須賀高校は、1908年に県立第四中学校として開校。1950年に共学化。学力向上進学重点校エントリー校で、スーパーサイエンスハイスクール指定校。
以下、同校の教育課程、大学合格実績、入試難易度を見ていきたい。
小泉元首相(総理大臣)、故小柴昌俊教授(ノーベル物理学賞受賞)、柔道家の猪熊功氏(オリンピック金メダリスト)の三役揃い踏みは非常に少ないようだ。
教育課程
70分×5時限。高1では、社会(地歴公民)は地理総合と歴史総合、理科は物理基礎と生物基礎を履修する。高2では、公共と化学基礎は必修。地理探究、日本史探究、世界史探究から1科目を選択履修し、物理または生物を選択履修する。高3で国文(国公立文系)、私文(私立文系)、国理(国公立理系)、私理(私立理系)の4コースに分かれる。
70分授業ですか!
大学合格実績
2024年3月卒業生275人+前年度卒業生のうち進学準備他30名=305名を分母として合格率を計算した。
参考記事:
神奈川進学重点校+YSFの筑波・農工・都立大合格圏(2024年度入試) - 公立ルートを行く
難関国公立大学合格者数7人
難関国公立大学合格率 2.3%
筑波大(理系)合格圏 2.3%
浪人率10.2%(前年度数値)
京都1、東京科学(東工)1、東北1、筑波3、広島1。
準難関国立大学合格者数22名
難関・準難関国公立大学合格率 9.5%
農工・電通大合格圏 9.5%
横国16、農工3、千葉2、東京外語1。
国公立大学合格者数61名
国公立大学合格率 20.0%
都立大(理系)合格圏 20.0%
横浜市立14、東京都立3。
横須賀高校は合格実績だけでなく、進学実績も開示している。
現役進学率
国公立+早慶上理 31.6%
国公立+早慶上理+GMARCH 58.9%
これは貴重な情報。
進学率(進学者数÷合格者数)
早慶 52.9%
上智 55.6%
東京理科 10.0%
明治 35.7%
GARCH 32.8%
私立理系の進学率は低い。芝浦工業の場合、16名合格して2名しか進学していない。理系の学費は高いからだと思う。
入試難易度
入試選考基準(1次選考)は内申3、学力検査7、特色検査1の371型。入試倍率は1.41倍で前年度の1.18倍から上昇した。2024年度入試の合格者平均は、内申119.6、学力検査389.8、特色検査48.1点(ステップ受験者平均+2とした)、全県模試偏差値64.4。特色検査以外は、2025年度神奈川県高校受験案内(声の教育社)から抜粋。
S値合格者平均(単純合計)は859点で、第1次ボーダーは815点とのことなので、合格者平均とボーダーの幅は44点。
数値上は、学力検査370点(内申115、特色検査42点)辺りがボーダーライン。しかし、入学してからのことを考えると、全県模試偏差値63は欲しい。