公立ルートを行く

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鎌倉高校の教育課程・大学合格実績・入試難易度(2025年度版)

 鎌倉高校は、1928年に鎌倉町立鎌倉実科高等女学校として開校。1948年に共学化。学力向上進学重点校エントリー校であり、理数教育推進校。

 以下、同校の教育課程、大学合格実績、入試難易度を見ていきたい。

 

教育課程

 65分×5時限。高1では、社会(地歴公民)は歴史総合、理科は基礎3科目を履修する。高2では、社会は公共、地理総合+日本史探究/世界史探究、理科は化学+物理基礎/生物基礎を履修する。高3で文系、理系I(数学III・物理)、理系II(数学III・生物)、理系III(数IIIなし、生物)に分かれる。

 個人的には、神奈川でベスト。生徒全員が社会の探究授業を受ける。理科の進度を少し下げている。

 

大学合格実績

2024年3月卒業生312人(募集人員比▲7名とした)+前年度卒業生のうち進学準備他49名=361名を分母として合格率を計算した。

 

参考記事:

神奈川進学重点校+YSFの筑波・農工・都立大合格圏(2024年度入試) - 公立ルートを行く

 

難関国公立大学合格者数9人
難関国公立大学合格率 2.5%
筑波大(理系)合格圏 2.5%
浪人率15.7%(前年度数値)

 東北3、北海道3、東京科学1、筑波1、広島1。

 トップ10に入る生徒のレベルは高い。

 

準難関国立大学合格者数26名
難関・準難関国公立大学合格率 9.7%
農工・電通大合格圏 9.7%

 横国15、千葉3、電通4、東京外語3、農工1。

 

国公立大学合格者数67名(現役57)
国公立大学合格率 18.6%
都立大(理系)合格圏 18.6%

 

入試難易度

 入試選考基準(1次選考)は内申4、学力検査6、特色検査1の461型。入試倍率は1.50倍で前年度より大幅に上昇した。2024年度入試の合格者平均は、内申124.6、学力検査391.0、特色検査 49点、全県模試偏差値63.8。2025年度神奈川県高校受験案内(声の教育社)から抜粋。

 S値合格者平均(単純合計)は887点で、第1次ボーダーは855点とのことなので、合格者平均とボーダーの幅は32点。

 合格者平均内申は前年度比+3.1と大幅に上昇。

 

 鎌倉高校と平塚江南高校は共通する部分が多い。元々は女学校、理数教育への注力、男女比率(ほぼイーブン)、大学合格実績。人気は鎌倉高校の勝ち(ロケーションが良すぎる)。しかし、平塚江南高校には独自路線を歩む部分がある。入試難易度は鎌倉高校の方が高い。

 どちらの高校に進んでもいいんだと思う。人気の差=入試難易度の差が付いているだけ。ブランド力の差はない。