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高1で知る!東京理科大学と国立大学の序列問題

 東京理科大学は、私立の理工系総合大学として、早慶に次ぐ位置にある。THE日本大学ランキング(Time Higher Education)では第33位にランクされている。

 首都圏だと、東大・東工大が安全圏で早慶がお守りみたいな受験生でない限り、国公立大学の理工系学部を受験する生徒の多くが併願する(少なくとも併願を検討する)はずである。

 そして、準難関国立大学である筑波大、横浜国大、千葉大、東京農工大、電通大と比べて「どちらが上か?」、あるいは「静岡大、広島大、岡山大よりは当然上でしょう!」みたいな議論が永遠と繰り返されるようだ。

 いずれにしても、東京理科大学を選択肢としてどう考えるかは避けて通れない。価値観は人それぞれなので正解はない。今回は自分の価値観に従って、(そう遠くない未来に娘に授けるであろう※)大学受験戦略の中で東京理科大学をどう位置付けるかについて書きたい。

※思春期なので、そんなに父親と話をしてくれない。今回の話だと5分でプレゼンしなければならない。その準備でブログを書いているようなものだ。

 

東京理科大学の入試制度

 一般選抜としては、A方式(大学入学共通テスト利用)、B方式(大学独自の試験)、C方式(共通テストと独自試験の併用)の3タイプがある(一部の学科が実施するS方式等を除く)。

 A方式の合格最低点を見ると、共通テスト得点率80%以上の受験生がサクッと合格する印象を受ける。尚、利用科目は数学・理科・外国語の3教科(それぞれ200点の計600点)である。

 募集人員が一番多いのがB方式で、数学100点(100分)、理科100点(80分)、外国語100点(60分)となっていて、国立大学の個別学力検査に比べるとコンパクトな印象を受ける。

 C方式は、共通テストの文系科目(国語・外国語で計200点)を利用し、数学・理科は大学独自の試験(計300点)を受ける。

 

 共通テスト得点率80%以上の学力なら黙ってA方式、共通テスト得点率70%台後半の学力ならB方式を選択することになる。C方式の選択が今ひとつピンとこない。できるだけ文系科目の配点割合を高くしたいのか、共通テストの外国語(英語)の方が良いということなのか。

 

東工大・東北大・名古屋大が第1希望の場合

 抑えは早慶で、念のために東京理科大を受けるということだろう。抑えの早慶で止まらないようだと、自分の学力を見極められなかったということだと思う。

 

九州大・北海道大が第1希望の場合

 早慶は抑えにならないので、第1希望の国立大学と早慶が不合格で東京理科大が合格のパターンは結構多いのではないかと思う。このリスクを想定して、「東京理科大は、筑波・横国・千葉・農工・電通と同等かそれ以上でしょ」(国立大学のランクを下げる必要がないことを正当化)みたいな議論が始まるのだと思う。大企業の研究開発職だと学歴フィルターがあるかもしれないし、「旧帝」に入りたいという気持ちはわかる。

 

 しかし、個人的価値観に従うと、以下の序列である:

 筑波大>>横国・千葉・農工・電通>>東京理科大

 

 大学のステータスの序列ではない。理由は以下2点:

  1. 修士課程までだと、学費が違い過ぎる。
  2. 準難関国立大学でも、第1希望者は6割以上。

「筑波大学や千葉大学だと生活費がかかるじゃないか。」と言われそうだが、東京理科大で葛飾キャンパスか野田キャンパスだと、神奈川県からは通いきれない(結局、一人暮らしになる)。

 

 大学のステータスではどちらが上か、という議論は面倒くさいけれども、敢えてすれば、準難関国立大学の方が上位にくると思う。準難関国立大学は一般選抜(後期)の募集人員が多い。難関国立大学の前期で不合格になった受験生が熾烈な戦いをして入学してくるので、少なくともこの分だけ学生のレベルは高いと思う。だから何?ではある。

 

東京理科大学と国立大学の序列を考えるのは意味がない

 第1希望の国公立大学を「見栄」ではなく「学力」に基づいて選定する。理系の場合、無理に「旧帝」を狙うよりは筑波大が第1候補だ。次に横浜国大・千葉大・東京農工大・電通大を検討する(首都圏在住の場合)。自分の学力に合った国立大学あるいは公立大学を決めた後に、東京理科大との併願を検討する。東京理科大学と国立大学の序列(どちらが上か下か)を考えるのはあまり意味がない。

 これを5分のプレゼンで子供に伝えるつもりである。