最近、「国際卓越研究大学」の2回目公募に8大学が申請したとのニュースが報じられた。申請したのは、東大、京大、阪大、東京科学大、名古屋大、九州大、筑波大、早稲田大。
早稲田を除く国立7大学は「指定国立大学法人」。神戸大と一橋大は申請しなかったことになる。
政府が資金を拠出して(主にはJST債=財投機関債を発行して)10兆円規模の大学ファンドを創設し、運用益を「国際卓越研究大学」に助成する仕組みだ。2024年11月に東北大学が国際卓越研究大学第1号に認定され、2025年度分として154億円の助成を受けている。
文部科学省主導で「国際卓越研究大学」が選ばれるところや、大学ファンドを運用するのは金融マンというところがなんともだ。国立大学主導の国だからしょうがないか。Mag7に復活してもらわないと運用益が得られなくなる。
最終的に国際卓越研究大学に認定されるのは数校(片手で数えられるぐらい)と予想されている。第1号の東北大に加えて、東大、京大、阪大、東京科学大の5校になると考えるのが妥当なところだ。
名古屋大も選ばれるかもしれない。
国際卓越研究大学が出揃ったとき、旧帝7大学は国際卓越研究大学とそうでない大学に分断されるかもしれない。
高2娘は(現時点では)筑波大志望。九州大、北海道大、神戸大のお仲間になれそうだけど、国際卓越研究大学との差は大きくなるので、どうなんだろう。
国立大学協会のHPから、各大学の令和5年度決算報告書にアクセスできるので、運営交付金の多い順に並べてみた:
東京 846億円(指)
京都 565億円(指)
東北 483億円(指)(卓)
大阪 457億円(指)
名古屋 443億円(指)
九州 396億円(指)
筑波 385億円(指)
北海道 371億円
広島 266億円
旧東工 223億円(指)
神戸 212億円(指)
岡山 181億円
千葉 181億円
金沢 164億円
横国 82億円
農工 68億円
一橋 57億円(指)
名工 54億円
電通 53億円
京繊 49億円
入試難易度とはまた違う側面が見える。