慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の環境情報学部と総合政策学部。この二つの学部は双子と言われていて、殆ど違いはないらしい。
カリキュラム
HPに記載されている内容は、概念的でよくわからない。自分なりの解釈では、高校の「総合的な探求の時間」を大学レベルで4年間やるような感じだと思う。大学版「総合的な探求の時間」。面白い課題に取り組める環境が整っているだろうし、すでに多くの研究プロジェクトが走っている。
入学ルート
慶應義塾大学 Guide Book 2026によれば、一般選抜51.1%、AO入試32.4%、塾内進学12.7%、帰国・留学生入試3.8%。
一般選抜
小論文200点(50%)と選択科目200点(50%)。選択科目は以下のA〜Dから1つを選択する:
A:数学
B:情報&数学
C:英語
D:英語&数学
環境情報学部でA(数学1科目)を選択した場合は数IIICを含む。B・Dの数学の範囲は数IA数IIB。
CとDの英語については、ドイツ語、フランス語でも受験できるが、2027年度入試から英語に一本化されるようだ。
両学部の入試形式は同じなのに、試験問題は違う。環境情報学部の方が少し理系寄り。
2025年度入試結果(一般選抜)
環境情報学部は、受験者2,169人、合格者376人(実質5.8倍)。総合政策学部は、受験者2,635人、合格者(補欠繰上を含む)432人(実質6.1倍)。受験者の6−7割は両学部を併願する。
両学部の河合塾偏差値は70.0。数学または英語、あるいは両教科が非常に得意でないと合格できないとも解釈できるし、両教科が偏差値70のレベルでも小論文があるので半分は落ちてしまうとも解釈できる。
AO入試
日本のAO入試は1990年の慶應SFCから始まったとされるので、本家本元だ。
2025夏秋AO(5/16募集要項公開)は、8/1〜9/1にオンライン申請、9/1〜9/2に出願書類提出(郵送)。1次選考(書類審査)、2次選考(面接)と進んでいく。2次選考は10月後半、11/4が合格発表。入試倍率は4-5倍の狭き門。
相当尖った活動実績があるかどうか。ところで、春AO(6月申請)があることを初めて知った。
一般選抜を受験するか
国公立大学理系が第1志望の場合、小論文対策をしている時間がない。最低限の小論文対策をして、Cパターン(英語)かDパターン(英語&数学)で受けてみるかどうか。
キャンパスの立地
神奈川県民だとロケーション(湘南台)は気にならないが、東京の北側や千葉・埼玉から通うのはちょっと厳しい。一人暮らしが多いのかもしれない。