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アニタ・ベイカーを「推す」

 最近、妻の話を聞いていると、中年女性のあいだで「推し活」が流行っているらしい。妻のママ友だったりバイト先の同僚だったりで、自分も知っているリアルな存在だ。「推し活」の対象は、Snow ManのR君やスポーツ選手のI君だ。コンサートに行き、グッズを買い、試合会場に足を運ぶ。

「推し活」という言葉は知っていたが、どうやら本当に身近な世界らしい。

 

 正直、自分には縁のない世界だと思っていたが、実はそうでもなさそうだ。

 最近、Spotifyで好きな音楽を探していて、アニタ・ベイカーにすっかりハマってしまった。以下の3曲がお気に入りだ:

 

 Caught Up in the Rapture

 Giving You the Best That I Got

 Sweet Love

 

 1980年代後半のAOR〜ジャズシーンのDIVA。ハスキーな声なのに、妙に落ち着いていて、感情を押しつけてこない。どこか、精神年齢が自分より少し上の「お姉さん」と会話しているような感覚になる。

 高校の頃にいた、少し大人びた同級生を思い出す。声が低くて、話し方が落ち着いていて、こちらが少し背伸びをして話していたような。

 

 考えてみれば、これも一種の「推し」なんだと思う。なかなか「活」はできないけど。