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高1で知る!東京農工大学の工学部SAIL入試(2025年度版)

 東京農工大学の工学部SAIL入試(総合型選抜)の概要(2025年度版)が同大学HPに掲載されている。正式の募集要項は7月中旬頃に発表される。

 高1で知る!と付けたが、もちろん高3の今知ってもまだ間に合う。

 

 2024年度(昨年度)の日程は、9月上旬:出願期間、9月後半:第二次選考、11月1日合格発表の短期決戦であった。

 今年の工学部オープンキャンパスは8月1日と2日の二日間である。

 

 SAILは「みなさんのやる気と意欲を伸ばし、科学者・技術者としての船出(SAIL)に必要な4つの能力を養います。」から来ている。4つの能力は、STUDY(学習力)、ANALYSIS(分析力)、INNOVATIVE DESIGN(企画設計力)、LOGICAL PRESENTATION(論理的発信力)である。

 この大学のパンフレットは一番好きかもしれない。

 

SAIL入試の概要

 第一次選考は書類審査、第二次選考は面接(プレゼンテーション及び質疑応答)である。書類審査の対象は、志望理由書、特別活動レポート、調査書の3点。学科によって志願者評価書(推薦書に相当)の提出が求められる(機械システム工学科と知能情報システム工学科は不要)。

 

 特別活動レポートの内容に関しては、SSHの課題研究や部活動で行なった研究のレベルで良さそうである。基礎学力は調査書で評価されることになる。

 

2024年度入試結果

生命工学科
募集7人、受験18人、合格5人(3.6倍)

生体医用システム工学科
募集6人、受験5人、合格2人(2.5倍)

化学物理工学科
募集4人、受験9人、合格6人(1.5倍)

機械システム工学科
募集5人、受験17人、合格4人(4.3倍)

知能情報システム工学科
募集7人、受験15人、合格9人(1.7倍)

 

 募集人員は少ないが、受験者も少ない。化学物理工学科と知能情報システム工学科の受験倍率は2倍を切っている。

 

 どうしてこんなに受験者が少ないのか。高校3年生がSAIL入試への応募を決めるのはどんなに遅くても7月末だろう(本気で受かる前提なら)。7月末だと、共通テストで何点取れるか、あるいは志望する大学の個別学力検査に対応できるか、まだ見極めができていない頃だと思う。

 

 旧帝や東工大にあと1歩か2歩の生徒の場合、東京農工大に狙いを絞る(決断する)高3生が非常に少ないことを示唆しているのではないだろうか。あるいは、入試難易度が近い横国、千葉、電通などとの比較検討が終わっていないのかもしれない。

 

 工学部SAIL入試は超魅力的な入試制度だと思う。