東北大学の令和7年度AO入試II期の学生募集要項が公表されている。工学部に絞って概要を見ていきたい。
日程
出願期間:10/15〜10/18
第1次選考試験:11/2
同結果発表:11/8
第2次選考試験:11/16
合格発表:11/22
募集人員
機械知能・航空工学科 27人
電気情報物理工学科 39人
化学・バイオ工学科 17人
材料科学総合学科 17人
建築・社会環境工学科 18人
計118人
工学部募集人員850人のうち、AO入試II期で13.9%を募集する。
出願要件
学習成績概評A段階(評定平均4.3以上)
出願書類
志願理由書、活動報告書、調査書、志願者評価書。
活動報告書の様式を見ると、自分にとって重要度の高いものから最大5件を選択して記載するようになっている。本気で何かに取り組んだら5件もないはずなので、この辺はどう記載すべきかわからない。
志願者評価書があるので、推薦人数に制限のない公募推薦入試ということなのだと思う。
選考方法
第1次選考は筆記試験(配点300点)、第2次選考は、第1次選考で実施した筆記試験(配点300点)と面接(配点300点、出願書類の評価はここに含める)。募集要項には試験内容は記載されていないが、過去3年分の過去問が見られる。数学、英語、物理・化学を受験する。
前年度:第1次選考は筆記試験300点、出願書類150点。第2次選考は筆記試験300(第1次選考の結果を利用)、出願書類150点(同左)、面接150点。
2024年度入試結果
機械知能・航空工学科
募集人員27名に対して、志願者130名、第1次選考合格54名、最終合格27名(実質倍率4.81倍)。
電気情報物理工学科
募集人員39名に対して、志願者125名、第1次選考合格77名、最終合格39名(実質倍率3.21倍)。
化学・バイオ工学科
募集人員17名に対して、志願者54名、第1次選考合格34名、最終合格17名(実質倍率3.18倍)。
材料科学総合学科
募集人員17名に対して、志願者59名、第1次選考合格34名、最終合格17名(実質倍率3.47倍)。
建築・社会環境工学科
募集人員18名に対して、志願者60名、第1次選考合格36名、最終合格18名(実質倍率3.33倍)。
工学部の一般選抜は、募集人員595名に対して、受験者1,531名、合格619名(実質倍率2.47倍)。AO入試II期の志願者合計は428名、AO入試III期(共通テストあり)の志願者合計は283名なので、東北大学工学部を第1志望とする受験生の3人に1人ぐらいはAO入試と一般選抜を併願するのではないかと思う。
AO入試II期をどう利用するか
東北大学工学部の一般選抜を受ける予定なら、AO入試II期にチャレンジしない手はない(出願要件を満たすとして)。
大学側の声「チャンスは2回ありますよ」
東北大か東京科学大(東工大)かで「どっちにしようか」みたいな状況なら、迷わずAO入試II期を受験するだろう。ご縁をいただけるなら、どっちの大学でも嬉しい。
大学側の声「最難関国立大学の受験生のみなさん、AO入試II期で年内に合格を決めたらどうですか」
AO入試II期を受験して不合格なら、他の国立大学(筑波、横国など)の一般選抜を受験するプランは検討に値する。
しかし、筑波大の学校推薦型選抜に出願できるなら(一般選抜の実力は筑波大とする)、自分のベスト校戦略として筑波大の学校推薦型選抜を選ぶ。自分の声。