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大学受験に向けた3点固定と4000時間の方程式に解はあるのか

 3点固定とは、起床時間、家庭学習開始時間、就寝時間の3つの時間を毎日固定することで、家庭学習を習慣化させる考え方のようだ。

 

 難関大学に合格するために必要な家庭学習時間の一つの目安が4000時間とされている。(持って生まれた能力の違いがあるので、平均値といったところだろうか)

 

 部活動をする高校生が3点固定をする場合、どうなるか。19時に部活動を終えて家路につくとして、帰宅するのは20時前後になる。それから夕食を食べて、休憩して、風呂に入ったら、22時になる。家庭学習開始時間を22時に固定し、24時まで勉強して寝る(就寝時間を24時に固定)。朝6時半に起きて(起床時間を固定)、7時半前後に家を出る。

 これでは家庭学習時間を2時間しか確保できないが、ロボットじゃないので毎日続けるのは実は大変だ。スポーツ系の部活なら夕食を食べたら眠くなる。朝練がある部活だと、23時に寝て5時に起きて6時に家を出るなんてことになる。1時間しか勉強できない。

 

 土日も半日は部活動だし、大急ぎで家に帰って勉強するって、そりゃ無理だろう。高1、高2でそれぞれ1000時間(≒3時間×350日)がギリギリのラインだと思う。

 平日2時間で、土日5時間づつぐらいのイメージになる。行き帰りの電車の中での学習も大事になってくる。

 

 高3の7月に部活動を引退し、8月から本格的な受験モードに入る場合、高3の4月から12月で1500時間がいいところだろう。高1から高3の12月までで3500時間になる。

 

3点固定と4000時間の方程式は容易には解けない。

 

 部活動を頑張りたい高校生は、部活動をした方が楽しい高校生活になる。高校時代は一生に一度しかない。大事なのは勉強だけじゃない。

 

 さぁ、それではどうしたらいいんだろう。この方程式に解はあるのだろうか。

 

現役合格を前提にすると、3500時間で届く大学を目標にするというのが答えなのかもしれない。

 

 1月中旬に大学入学共通テストがあるので、1月はもう入試本番のイメージだが、国公立大学の個別学力検査は2月下旬なので、実は年明けから50日は十分にある。

 

国公立大学の個別学力検査本番までで考えると、4000時間に達する。

 

 実は、限られた時間の中で、高1、高2でそれぞれ1000時間の家庭学習をすることがこの方程式の解ではないかと思う。持って生まれた能力によって届くレベルは違ってくるが、「自分のベスト校戦略」を実践すれば良さそうだ。

 

 一浪すれば3000時間は加算できるので、方程式を解くのに苦労はない。ガッツリ朝練のある部活動だと、これが必要になるかもしれない。