公立ルートを行く

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公立上位校の教育課程表(鎌倉・平塚江南・茅ケ崎北陵)

 今回は、学力向上進学重点校エントリー校である鎌倉高校、平塚江南高校、茅ケ崎北陵高校の3校の教育課程表を見ていきたい。

※各校HPに掲載(学校案内資料の中に入っている場合を含む)されている教育課程表に基づく。

 

鎌倉高校

  • 65分授業である。

  • 高1は共通履修で、数IA、化学基礎、生物基礎を必修する。

    ※高1で物理基礎を履修しないパターン。地理歴史は1科目(歴史総合)履修。

  • 高2で文系・理系に分かれる。文系コースでは、数IIBCと物理基礎を必修する。理系コースでは、数IIBC、物理基礎、化学を履修する。また、物理基礎または生物を選択履修する(物理基礎を選択すると時間割が増える)。

  • 高3で文系、理系I、理系II、理系IIIの4つのコースに分かれる。理系Iでは、数IIIBC、化学、物理を履修する。理系IIでは、数IIIBC、化学、生物を履修する。理系IIIでは、数IIIに代えて数学研究、数学BC、化学、生物を履修する。

  • 理数教育推進校としてK-ARP(ケーアープ)という探究プログラムを推進している。高1で「理数探究基礎」、高2で「K-ARP I」(課題研究)、高3で「K-ARP II」(論文執筆)を行う。

平塚江南高校

(令和6年度入学生用)

  • 65分授業である。

  • 高1は共通履修で、数IA(前期)、数II(後期)、化学基礎、物理基礎、生物基礎を必修する。

    ※高1で理科基礎科目を全て履修する。高1で数IIを履修する学校が初めて出てきた。

  • 高2では、数IIBC、化学を必修する。選択科目として、地理探究、世界史探究、日本史探究、物理、生物から1科目を履修する。

    ※高3で文系・理系に分かれる場合、高2で化学必修になるパターン。

  • 高3で文系、理系I、理系IIの3つのコースに分かれる。理系Iでは数IIIC、理系IIでは数IIを必修する。選択必修科目として、化学、物理、生物から1科目(高2で選択した方)を選択し、基礎を付した科目と併せて履修する。理科のもう1科目は選択履修(文系科目の選択もあり)。

  • SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として、高1で「共創探究基礎」、高2で「共創探究I」と「数理・統計と情報」、高3で「共創探究II」を履修する。

茅ケ崎北陵高校

  • 50分授業である。

  • 高1は共通履修で、数IA、化学基礎、生物基礎を必修する。

    ※高1で物理基礎を履修しないパターン。地理歴史は1科目(歴史総合)履修。

  • 高2では、数IIと物理基礎を必修する。日本史探究、世界史探究、化学から1科目を履修する。また、文学国語、数学BCのいずれれかを選択履修する。

    ※数学BCが選択履修になる。数学BC必修の学校に比べると、国公立大学文系受験を目指す生徒は少なくなると思われる。

  • 高3でα系、β系、γ系の3つのコースに分かれる。α系は文系コースである。β系では、数IIIを必修する(数学BCは選択科目として履修)。γ系では、数Iを必修する(数学BCは選択科目として履修)。

  • 高1から高3まで「総合的な探究の時間」を履修する。

 

総まとめ編は以下の記事を参照:

公立上位校の教育課程表を見る5つのポイント(総まとめ編) - 公立ルートを行く