2月14日朝。娘の高校受験は入試当日を迎えた。妻は4時半に起きて、弁当を作っている。
妻は「この瞬間に大学受験のことを考えている人は普通いない。」と言う。しかしだ。高校入試が終わったその瞬間から、大学受験に向けた戦いが静かにスタートすると思うのである。
高校に入ってすぐに1番から359番が生まれる。
募集定員359人の高校であれば、5−6月頃には1番から359番の生徒が生まれる。横浜翠嵐高校に合格して喜びも束の間、この現実が待ち受ける(他の高校も同じ)。
国公立大学の理系学部を目指す場合
高2の終わりまでに数III(少なくとも教科書レベル)を終えて、高3の4月から演習問題に入らなければならない。公立高校では、理系コースに進んだ生徒が高3で数IIIを履修する。これでは間に合わない。逆算すると、高1の終わりの時点で数IIBを終えるか、かなりのところまで進んでいなければならない。ということは、高1の夏休みの終わり頃には数IAを終えていることがチェックポイントになる。
学校の授業を復習の場として有効活用したい。
早慶の指定校推薦を目指す場合
川和高校や横浜緑ケ丘高校を受験する生徒の多くは、MARCH附属高校に行こうと思えば行けたのではないかと思う。では、なぜMARCH附属高校を目指さなかったのか。私立文系であれば、早慶を目指しているからだと思う。しかし、指定校推薦で早慶に行こうとするなら、学校内での熾烈な競争に勝たねばならない。高校の成績は高1の一学期から関係する。
国公立・私大文系の一般選抜を目指す場合
国公立大学理系学部や早慶指定校推薦を目指すほどの切迫感はないのかもしれない。数IIIは不要だし、高校の成績を競うわけでもない。しかし、少なくとも英語は高1の段階で相当頑張る必要がありそうだ。
我が家の場合
娘は個人塾に通っているが、受験が終わってもそのまま通塾(週2で数学と英語)することを本人が決めた。親は自動的に受け入れるだけだ。受験直後から塾での数IAの講義が始まる。
個人塾の良さは、シームレスに大学受験に入っていけるところである。大学受験は自学をベースにその時々で学習をサポートする環境を作っていかなければならないと思う。映像配信授業を集中的に受けるタイミングもいずれ来るだろう。
自分は、高校入試が終わってから高校入学までの1ヶ月半の過ごし方が重要になると考えている。一部の生徒を除くと、学力に大差はない。1ヶ月半でリードを取るか取られるか、この差が一旦つくと、容易には縮まらないと思うのである。