公立ルートを行く

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共学=男女共同参画の時代

 男女共同参画の時代である。ここに来て、男女共同参画の動きは加速度を増しているように思う。

 

男女共同参画基本計画

 1999年に「男女共同参画社会基本法」が制定され、5年ごとに基本計画が見直されてきた。現在は、2020年の第5次基本計画が進行しているところである。指導的地位に占める女性比率を2020年代の可能な限り早期に30%程度にすることが目標に掲げられている。

 

コーポレートガバナンス・コードの改定

 2021年6月に東京証券取引所がコーポレートガバナンス・コード(上場企業統治指針)を改定した。改訂された項目の中に、「企業の中核人材における多様性の確保」が入っている。「女性、外国人、中途採用者を積極的に登用せよ」ということである。

 

女性版骨太の方針2023

 2023年6月に閣議決定された「女性版骨太の方針2023」の中で、プライム市場上場企業は2030年までに女性役員比率を30%以上にする目標が盛り込まれている。

 

東工大の女子枠設置

 東工大は、2024年度入試で女子枠を設置する。国立大学の理系学部で女子枠設置の動きが見られる。文部科学省に言われて付き合っている側面もあるかもしれないが、やはり時代の要請を受けた部分が大きいと思う。

 

2023年ノーベル経済学賞

 ハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授が受賞した。労働市場における男女格差に関する研究での受賞である。このタイミングでこの研究が受賞したことの意味を考えると、先進国全体で男女共同参画の重要性が増しているということだろう。

 

2024年に女性初の首相が誕生する可能性

 次の内閣総理大臣の有力候補として、上川陽子外務大臣の存在感が増している。「五人衆」みたいな男性中心社会の象徴のようなものはいらない。

 

共学校で男女共同参画を経験する時代へ

 社会のベクトルが男女共同参画に向かっている。共学校に進学し、授業、体育祭、文化祭など、様々な場面で男子生徒と女子生徒が協力してプロジェクトを進めていき、その中で男女共同参画を経験していくのが望ましい時代が来たと思う。