2月7日(水)20時過ぎに、2024年度の神奈川県公立高校倍率(志願変更後)が発表された。普通科の志願者数は33,814人で、前年度比▲667人(▲1.9%)である。
グループごとの志願者数
<トップ2校>
横浜翠嵐 770(+62)/2.14倍
湘南 586(+14)/1.63倍
計1,356(+76)
両校合わせて志願変更前から▲126人(昨年は▲185人)だが、志願変更後は昨年比+76人で、最終志願者数は高止まりした。最終志願倍率は横浜翠嵐が1.98倍→2.14倍、湘南が1.60倍→1.63倍である。
<重点校5校>
柏陽 444(▲14)/1.39倍
厚木 506(+60)/1.41倍
川和 399(▲32)/1.25倍
横浜緑ケ丘 444(+53)/1.59倍
多摩 455(▲64)/1.63倍
計2,248(+3)
※小田原高校の志願者数は不明。
柏陽と厚木の倍率が逆転した。最初に志願する前から、湘南(462型)から柏陽(372型)に志望変更するパターンよりも、湘南から厚木(462型)に志望変更するパターンが増えていたのではないかと推測する。
川和は、募集定員が358人から319人に減員となったので、志願者数が▲32人となったが、最終志願倍率は1.20倍→1.25倍に上昇した。
多摩は、志願者数が大幅減(▲64人)となり、最終志願倍率は1.87倍→1.63倍と低下した。昨年の高倍率の反動と思われる。
横浜緑ケ丘は、志願者数が大幅増(+53人)となり、最終志願倍率は1.41倍→1.59倍に上昇した。進学重点校に指定された影響に加えて、最初の志願時から柏陽(372型)からのシフトが起きていたと思われる。
<エントリー校9校>
希望ケ丘 485(▲65)/1.35倍
横浜平沼 433(+33)/1.36倍
光陵 360(▲44)/1.29倍
横須賀 400(+65)/1.43倍
鎌倉 484(+35)/1.52倍
茅ケ崎北陵 368(▲11)/1.32倍
平塚江南 392(+15)/1.23倍
大和 407(▲19)/1.46倍
相模原 349(+10)/1.25倍
計3,678(+19)
※横浜国際を除く。
希望ケ丘は、志願者が65人減少し、最終志願倍率は1.54倍→1.35倍に低下した。今年の受験生はラッキーだと思う。
鎌倉、横須賀、横浜平沼の志願者数は増加となり、最終志願倍率は上昇した。
鎌倉:1.25倍→1.52倍
横須賀:1.21倍→1.43倍
横浜平沼:1.26倍→1.36倍
<上位校3校>
新城 389(▲34)/1.45倍
市ケ尾 486(▲27)/1.22倍
海老名 489(▲49)/1.23倍
トップ2校、他の進学重点校及びエントリー校の志願者数が高止まりした影響なのか、公立上位校の志願者数は減少した。
海老名については、学力検査の比率を高めた入試選考基準(37型)を採用した影響もあったと思われる。
志願変更の大きな流れ
トップ2校→重点校→エントリー校→上位校への一方向の流れが起きると単純化して考えると、2024年度入試では以下の流れとなる。
<2024年度入試>
翠嵐・湘南→ 126人流出(8.5%)
→重点校205人流出(8.7%)
→エントリー校→227人流出(6.1%)
各層で最終志願者数の高止まりが起きたと思われる。
<2023年度入試>
翠嵐・湘南→ 185人流出(12.6%)
→重点校→367人流出(15.1%)
→エントリー校→314人流出(7.9%)
<2022年度入試>
翠嵐・湘南→ 176人流出(11.6%)
→重点校→344人流出(13.8%)
→エントリー校→366人流出(8.6%)
※1 括弧内の%数値は、志願変更前の志願者数に対する割合。
※2 横浜緑ケ丘と多摩は重点校、小田原はエントリー校のグループに入れた。
これで全ての条件が出揃った。あとは、明日からの6日間を有意義に過ごすだけだ(親は見守るだけ)。