今回は、東工大女子枠(総合型選抜)の概要を見ていきたい。
女子枠(学校推薦型選抜)については以下の記事を参照:
東工大の女子枠はチャンス到来を告げる(学校推薦型選抜編) - 公立ルートを行く
総合型選抜(女子枠)の概要
募集定員:
物質理工学院20人
情報理工学院14人
環境社会理工学院
建築学系3人
土木・環境工学系3人
融合理工学系3人
生命理工学院は学校推薦型選抜で募集しているので、総合型選抜での募集はない。女子学生の少ない物質理工学院と情報理工学院がメインであることがわかる。
日程:
出願期間:12月18日〜12月20日
第1段階選抜合格者発表:2月5日
第2段階選抜実施日:2月11日
合格者発表日:2月13日
出願書類:
調査書
志望理由書(800字以内)
活動実績報告書
(情報理工学院、環境社会理工学院に出願する場合)
情報理工学院の場合、活動実績報告書が最も重要になる。活動実績とは、どのようなものを想定しているのだろうか。これは、情報収集するしかなさそうである。
第1段階選抜
大学入学共通テスト(以下、共通テスト)を受ける。
共通テストの科目と配点
国語200点
地理歴史・公民100点
数学2科目200点
(数IA、数IIB)
理科2科目200点 ※
(物理・化学・生物・地学から2科目)
外国語200点 ※
計900点
※物質理工学院の女子枠のみ、理科300点、外国語300点で計1,100点。
物質理工学院の場合
志願者数が女子枠募集人員の1.5倍を超えた場合、共通テストの得点合計により選抜する。
※上位30人以内に入った者が合格ということになる。
情報理工学院の場合
活動実績報告書の内容が重視される。共通テストの成績は基礎学力の判定のみのために用いられ、得点合計720点以上(得点率80%)かどうかが基準になる。女子枠募集人員の1.5倍が合格者の上限になる。
※活動実績報告が最大のポイントになる。
環境社会理工学院の場合
募集人員の約2倍を合格者の上限とする。
※それぞれの学系で、上位6人以内に入ったものが合格ということになる。
第2段階選抜
個別学力検査(総合問題)を実施する。学院によっては筆記もあるが、メインは面接である。
物質理工学院の場合
筆記試験は課されず、面接のみ。科学的な知識及び考え方について試問があり、考察力、表現力とともに物質についての科学技術を学ぶうえでの適性が評価される。また、女性が活躍できる環境調和型社会に貢献するために同学院で学びたいこと、及び自身の将来像をふまえた志望動機を論理的かつ明快に説明する能力が評価される。
※面接が合否を左右する。
総合問題(面接)110点、共通テスト110点、並びに提出書類を総合的に評価して合格者を決定する。共通テストの配点110点は、第1段階選抜(共通テスト)の各科目得点を1/10にしたもの。
※やはり、面接が合否を左右するだろう。
情報理工学院の場合
筆記試験は課されず、面接のみ。志願者の活動実績報告書に関する発表や質疑応答等に基づき、情報に対する適性・素養・説明能力が評価される。また、ダイバーシティ社会で躍進するために同学院で学びたいこと、及び自身の将来像をふまえた志望動機を論理的かつ明快に説明する能力が評価される。
※第1段階選抜と同様に、活動実績報告の内容が合否を決める。
総合問題(面接)110点及び提出書類を総合的に評価して合格者を決定する。共通テストの成績は考慮されない。
環境社会理工学院の場合
建築学系の場合、総合問題として造形課題が出される。土木・環境工学系の場合、筆記試験(90分)及び面接が課される。融合理工学系の場合、面接のみが課される。いずれも、共通テストの成績は考慮されない。
※募集人員も少ないので、筆記試験の内容及び面接での評価ポイントは割愛。
総合型選抜を狙うか
東工大の一般選抜では、共通テストで高得点を取って先行逃げ切りを狙うことはできず、個別学力検査(2次試験)の結果で合否が決まる。まさに逆転可能な受験の仕組みである。それに対して、女子枠の総合型選抜の場合、第1ラウンド(共通テスト)で募集人員の1.5倍または2倍の順位内に入れるかどうかの戦いになる。
情報理工学院の場合は、活動実績報告が合否を決める。受験を考える前に、すでに合否は決まっているのかもしれない。
物質理工学院の場合は、第1ラウンドの次に待っているのは、学力・人間性などが丸裸にされる面接である。この面接、小手先のテクニックは通用しないだろう。それこそ、小学校、中学校、高校での全活動を通じて得たものを結集するしかない。ただ、冷静に考えれば、第1ラウンドを勝ち抜いた30人が20人の枠を競うわけなので、一般選抜の個別学力検査よりは、なんとかなりそうだ。
東工大に受かるかどうかは別として、全力で公立ルートを歩んできた生徒であれば、自分を信じて面接に臨めば良いと思う。