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高1で知る!大阪大学理学部の総合型選抜

 大阪大学は、東大、京大に次ぐ超難関国立大学であり、同大学の総合型・学校推薦型選抜はきっと狭き門だと思うが、とにかく見てみる。

 先ずは、募集人員の概要からスタートする。

募集人員(2024年度入試)

一般:一般選抜
総合:総合型選抜
学推:学校推薦型選抜
括弧内%は、総合型・学校推薦型選抜の募集人員の全募集人員に占める割合。

 

文系学部  一般1,178 総合157
理学部   一般225 総合30(11.8%)
医学部   一般232 学推25(9.7%)
歯学部   一般48 学推5(9.4%)
薬学部   一般65 学推15(21.4%)
工学部   一般736 学推84(10.2%)
基礎工学部 一般390 学推45(10.3%)

 

 文系学部(文学部、人間科学部、外国語学部、法学部、経済学部)と理学部が総合型選抜を実施し、理系5学部が学校推薦型選抜を実施する。総合型・学校推薦型選抜の募集人員の全募集人員に占める割合を見ると、薬学部は21.4%と高いが、その他の学部は10%前後と低い。

 本ブログでは、20%以上(=力を入れている)、10%以上20%未満(=ほどほど)、10%未満(=力を入れていない)と評価する。

 

 ところで、基礎工学部という見慣れない学部がある。工学部との違いがよくわからない。基礎工学部は大阪大学にしかない学部のようである(歴史は長い)。実際に受験する場合には、詳細に調べる必要がある。面白いことに、工学部と基礎工学部の学校推薦型選抜の内容は少し違うのである(これは次回取り上げる)。

 

理学部の総合型選抜の概要

 理学部には数学科、物理学科、化学科、生物科学科(生命科学コース、生命理学コース)があるが、化学科と生物科学科は研究奨励型(募集人員15人)、数学科と物理学科は挑戦型(同15人)を実施する。

 いずれも大学入学共通テスト(以下、共通テスト)を課すタイプである。

 

理学部の総合型選抜(研究奨励型)

実施する学科:

 化学科と生物科学科が実施する。

 

学部が求める学生と出願要件:

 高校で自主的に研究活動を行なった学生が対象である。出願要件は厳しい。募集要項で挙げられている要件のいずれかに該当する必要がある。

 わかりやすい要件例として、「SSH生徒研究発表会(文部科学省等主催)で出場者となった者」がある。これはハードルが高い。SSHの最高峰と思えば良い。

 

日程:

出願期間 11月上旬
第1次選考合格者発表日 12/8
第2次選考実施日 12/17
ー共通テストー
最終合格発表日 2/13

 このスケジュールはタフだと思う。年内に終わるか、年明けから始まるか、いずれかのタイプ(短期決戦型)の方が精神的には楽だ。

 

共通テストの受験科目(理科):

 化学科及び生物科学科(生物科学コース)は、物理、化学、生物、地学から2科目を選択するのに対して、生物科学科(生命理学コース)は、物理(必須)及び化学、生物、地学から1科目を選択する。

 

出願書類の特徴:

 「研究成果概要」の提出が求められる。①研究の要旨(500字程度)、②研究の内容(A4用紙7ページ以内)、③研究に対する志願者の貢献度、の3種類の書類を作成する。

 これが一番重要になる。

 

選考方法:

 第1次選考は書類選考である。第2次選考は、口頭試問(研究成果のプレゼンテーションを含む)で、個人ごとに30分から1時間程度かけて行われる。プレゼンテーションのために、A0判1枚のポスターを準備し持参する。第2次選考の配点は、共通テスト100点、提出書類及び口頭試問100点の合計200点である。

 

 研究成果に絶対の自信があれば、合格チャンスがある。これに尽きる。

 

理学部の総合型選抜(挑戦型)

実施する学科:

 数学科と物理学科が実施する。

 

学部が求める学生と出願要件:

 自分自身の頭脳でどこまでも粘り強く考察して真理を探究・発信したい学生が対象である。出願要件としては、数学や理科に関連した課外活動の実績が求められる。

 

日程:

 研究奨励型と同じ。

 

共通テストの受験科目(理科):

 数学科は、物理、化学、生物、地学から2科目を選択するのに対して、物理学科は、物理(必須)及び化学、生物、地学から1科目を選択する。

 

出願書類の特徴:

 「課外活動の概要」の提出が求められる。課外活動とは、自由研究、国際科学オリンピック国内予選や各種サマープログラム参加などを指す。

 また、その他の課外活動の実績(海外留学、社会貢献活動など)は任意で提出できる。

 上記の課外活動に関して教員の意見書の提出が求められる。

 

選考方法:

 第1次選考は書類選考である。第2次選考では、小論文と口頭試問が課される。第2次選考の配点は、共通テスト100点、提出書類、小論文及び口頭試問100点の合計200点である。共通テストは80%以上の得点率が必要と記載されている。

 

 国際科学オリンピックで活躍したら、チャレンジしたい。国際オリンピックは難関中高一貫校の生徒が強いので、公立高校の生徒向きではないかもしれない。

 

まとめ

 さすが大阪大学だった。SSH生徒研究発表会に出場するか、国際科学オリンピックで活躍するか、そういうレベルでないと手が届かない入試制度だと思う。さて、次回は工学部と基礎工学部の学校推薦型選抜を見る予定だが、同じようにタフな入試なのだろうか。