公立ルートを行く

公立中学校で3年間を過ごし、高校受験を経験して、自分のベスト大学に進学する教育ルートの魅力を発信します

相模原高校の高大連携講座は将来を見据えた教育プログラム

 相模原高校は、学力向上進学重点校エントリー校であり、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校である。地理的にやや難があるためか(神奈川県の北西の端に近いところに位置している)、ここ数年の入試倍率は低い。2024年度入試の最終倍率は1.23倍であった(前年は1.19倍)。 

 

 エントリー校の中では、希望ケ丘、大和、鎌倉と並ぶレベルだと思うので、ここ数年は狙い目の高校になっていると思う。

 

 硬式野球部は強い。2019年夏の県大会はベスト4である(準決勝で東海大相模に敗れた)。文武両道のイメージが非常に強い学校である。

 

 昨年は「進路状況」の開示が非常に遅かったが、今年は3月下旬に2024年3月卒業生(第58期生)の進路状況が開示された。

 

大学合格実績

 本ブログが採用する二つの指標は以下のとおり:

 国公立大学現役合格率 27.6%
 難関国公立大学合格率 1.8%

2024年度入試募集定員279人を分母とした。

難関国公立大学=
 東大・東工大・一橋大・旧帝大・
 国公立医学部・筑波大

 

 国公立大学現役合格率27.6%は高い。2024年度用「神奈川県高校受験案内」(声の教育社)の「卒業後の進路」を見ると、私立大学を含めた現役進学率は93%で、現役志向が強い。2024年度入試の国公立大学現役合格77人のうち、東京都立大(28人)と横浜国大(13人)で41人もいる。

 

教育プログラム

 70分授業である。エントリー校では一番長い。

 

 高1で化学基礎、物理基礎、生物基礎を履修する。

 理科の進度が速い。


 高2で文系・理系に分かれる。数IIBCは全員必修。文系コースでは、理科探究α(必修)、日本史探究または世界史探求を履修する。理系コースでは、化学、物理/生物を履修する。

 文系・理系ともに国公立大学進学を前提にしたプログラムになっている。


 高3で文系、理系数IIIなし、理系数IIIありの3つのコースに分かれる。

 

高大連携講座

 SSH指定校としてSS課題研究という授業を設け、高1では9月と10月に連携している大学を生徒が訪問し、興味のある講座を受講する。

 

 高2では、学部学科ガイダンス講座の受講(4〜5月)、教養講座1単位の受講(6〜11月)、演習講座2単位の受講(7〜11月)、レポートのまとめ(12月〜3月)を1年間かけて行う。

 

 非常に魅力的な取り組みだ。大学の授業を体験できるなんて、県相の生徒が羨ましい。大学に進学してから何をするか、高2の段階で展望を持つことができると思う。