公立ルートを行く

公立中学校で3年間を過ごし、高校受験を経験して、自分のベスト大学に進学する教育ルートの魅力を発信します

AI時代に文学部出身者は輝く

 子供(娘)が将来、文系学部に進むのか理系学部に進むのか、それはわからない。「MARCHに合格できるなら 横浜市大・東京都立大の理系学部を目指す時代が来た」と話してきたので、現時点では理系志望のようである。

 

 最近、新聞雑誌を読んでいて、「これは面白そう!」と思った仕事がいくつかあった。二つ例を挙げてみる:

 

地方の食材のプロモーションやフードツーリズム(食をテーマにした旅行)の企画。

 

クラウドファンディングを利用した文化財の保護。

 

 面白い仕事を手掛けている人は、文学部出身者が多い気がする。文化人類学であったり美術史であったり、大学時代にこういった分野を専攻していた人が社会に出て、面白いことを始める。

 

 AI時代が本格的に到来している。その裏返しとして、文化芸術の価値が増していくので、AI時代に文学部出身者は輝くと思う。輝いてもらわないと、社会がつまらなくなる。

 

就職の問題

 公務員や教職を目指すのなら問題はない。メディア関係の仕事も問題はない(但し、狭き門)。しかし、文学部から一般企業に就職しようとすると、法学部・経済学部・商学部の学生よりも不利になる。

 

 法学部・経済学部・商学部から一般企業に就職すると、多くの人は営業職に配属されるだろう。自分は子供に一般企業での営業職に就いて欲しくないと思っている。一般論として、営業に向いている人はせいぜい2割程度ではないかと思う。つまり、営業職に就く人のうちの約8割は向いていない仕事をしている。また、営業職が得意であっても、会社が設定するKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)やPDCA(Plan-Do-Check-Action)に支配され続けていると、モチベーションが低下してくる。

 KPIやPDCAは回している方は楽しいかもしれないが、回されている方は楽しくないのである。

 また、「営業」というものがこれから大きく変容する可能性があると思う。AIにアシストしてもらえるようになったら、「営業」を受けたくなくなるはずである。

 

 文学部に進むと、就職面ではそれなりに苦労する部分はあるかもしれないが、自分が大学時代に学んだものを評価してくれる会社あるいは機関をじっくり探せば良いと思う。大学3年生になると、インターンシップに参加することになるだろう。そこで、大学で勉強していることについて興味を持って聞いてくる人材採用者に出会いたい。