公立ルートを行く

公立中学校から高校受験を経て国公立大学に進学するルートの魅力を発信します

大学費用の比較:文系学部vs工学部 早慶vs国公立

 今回は、文系学部と工学部の大学費用(学費+生活費)を比べてみたい。私立大学文系学部を代表して早稲田大学政治経済学部と慶應義塾大学法学部、国公立大学を代表して横浜国立大学と東京都立大学の4大学を選び、具体的に比べてみる。

 

※各大学の学費(2024年度入学生用)はHP掲載情報に基づく。

文系学部の学費(4年間)

早稲田(政経)513万円
慶應義塾(法)505万円
横浜国立 243万円
東京都立 236万円

 

 早稲田(政経)と東京都立大(学部共通)の差は277万円。慶應(法)と横浜国大(学部共通)の差は262万円。

 早慶文系学部か国公立大学文系学部かで、ざっくり270万円の差がある。

 

工学部の学費(6年間)

早稲田(基幹理工)972万円
慶應義塾(理工)953万円
横浜国立 377万円
東京都立 368万円

 

 理系の場合、修士課程に進むのが一般的なので、6年間で比較すると、早稲田(基幹理工)と東京都立大の差は604万円。慶應(理工)と横浜国大の差は576万円。

 早慶理工か国公立大学工学部かで、ざっくり590万円の差がある。国公立大学と私立大学の学費の差は、理系学部で大きくなる。

 

子供の生活費 

<一人暮らしの場合>

 ベネッセ教育情報(大元のデータは日本学生支援機構の調査)によれば、一人暮らしの生活費は月92,367円とのことである。ただ、中身を見ると食費2.2万円は少ないし、娯楽等の費用も最小限に抑えられた数字なので、月11万円と考える。

 

 一人暮らしの生活費は、4年間で528万円、6年間で792万円。子供がバイトで月5万円稼ぐとして、親の負担はそれぞれ288万円、432万円。但し、この数字は全国平均である。

 

 東京での一人暮らしの生活費を月13万円とすると、4年間で624万円、6年間で936万円。子供がバイトで月5万円稼ぐとして、親の負担はそれぞれ384万円、576万円になる。

 

<親元で暮らす場合>

 ベネッセ教育情報によれば、親元での生活費は月32,208円とのことである。中身を見ると、食費7,125円はちょっと厳しい。月4万円と考える。

 

 親元での生活費は、4年間で192万円、6年間で288万円。バイト代はサークル活動等に消えるはずである。

 

親の負担する金額

学費+生活費=大学費用
(東京):東京で一人暮らし
(地方):地方で一人暮らし

早慶理工(東京)963+576=1,539万円
早慶理工(親元)963+288=1,251万円

 我が家の場合、早慶理工は学費の面でNGだ。

 

国公立理工(東京)373+576=949万円
国公立理工(地方)373+432=805万円

国公立理工(親元)373+288=661万円

 神奈川県在住で地方の国立大学(筑波大学など)に進学する場合、6年間で805万円かかることがわかった。我が家では、ギリギリのライン。

 

早慶文系(東京)509+384=893万円
早慶文系(親元)509+192=701万円

 早慶文系(東京)はコスパが悪いと思う。

 

国公立文系(東京)240+384=624万円
国公立文系(地方)240+288=528万円

国公立文系(親元)240+192=432万円

 国公立文系(親元)は魅力的。これなら、海外留学(交換留学かインターンシップ)にかかる費用を負担できそうだ。

 

有意義な投資にしたい

 大学にかかる費用は間違いなく「投資」なのだが、親が負担して子供がリターンを得る。親子だからいいんだけれども、どうせ投資するなら、子供にとって大きなリターンが得られるものであって欲しい。

 

 このリターンだが、「就職に有利な学歴を得ること」とは思わない。生活に困らない程度のお金があれば、楽しいことをしている人が一番幸せだからだ。子供には、楽しいことをし続ける人になって欲しい。大学では、自分が関心を持つ分野を深く掘り下げていく。これなら、喜んで投資をしたい。