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リケジョの進路としての社会システム工学

 娘の高校の文系理系の比率がどうなのか、正確な数字はいまだに把握していないが、理系に進む女子は結構多い。

 

 娘の周りの女子は、医者、薬剤師、獣医、建築士などを目指していることが多く、共通するのは将来のキャリアが具体的であることだ。電子情報や機械工学の分野に進む女子は少ないとされるが、具体的なキャリア像を描きにくいことも理由の一つかもしれない。

 

 さて、娘の場合は、理系の中ではかなり文系寄りの社会工学を目指している。大学によって経営工学科、経営システム工学科、管理工学科など、少しづつ違うネーミングがされている。

 

 高2の頃、娘が友達に聞かれて志望する大学学部を話すと、「何になりたいの?」という直球質問が返ってきて、娘は内心ショックを受けたこともあった。オープンキャンパスに行く直前の出来事で、「あちゃ」だったけどね。

 

 この分野はなんと呼べばいいんだろうか。経営工学だと、企業行動だけを対象にするイメージが強くなり過ぎる。実際には経済学や社会学の分野も対象にする。自分的には「社会システム工学」と呼ぶことにしたい。

 社会システム工学とは、経済・社会・経営・都市などの社会問題を対象に、数学や統計を使って現象をモデル化し、意思決定・政策設計に結びつける学問。

 社会問題を対象にする点では文系的であり、数理を駆使してソリューションにまで落とし込む点では工学的である。

 

 娘は理数系科目は好きだが研究者タイプではない。娘の学力特性と入試フォーマットの適合度を眺めているうちに、この社会システム工学を発見した。娘に推奨すると、ストライクゾーンど真ん中だったようで、揺るぎない第1志望に定着した。

 

 実はこの分野、働き方の自由度がかなりありそうだ。週2日出社、残りの3日はリモートワークなんて選択もあり得る。これなら、結婚して子供が産まれてしばらく産休に入ったのち、仕事への復帰がしやすい。

 

 文理のバランスに強みがあるリケジョの場合、社会システム工学は有力な選択肢の一つだと思う。