慶應義塾大学経済部の2024年度4月入学者は1,149名。
慶大附属高校(慶應義塾、慶應志木、慶應女子、湘南藤沢)から経済学部への進学者は419名(36.5%)。
指定校推薦はなし。
2025年度入試では30名の募集がある予定。
総合型選抜はなし。帰国生入試・外国人留学生入試の入学者は89名(7.7%)。逆算して、一般選抜による入学者は641名(55.8%)。
慶應経済への入学ルートは、附属校ルート36.5%、特別入試(帰国生・外国人留学生対象)ルート7.7%、一般選抜ルート55.8%。
一般選抜ルートが50%を超えている。指定校推薦が始まるので、いずれはこのルートが15%ぐらいになるとと思う(その分、一般選抜ルートの割合が減少する)。
一般選抜A方式(数学を課す)は、募集人員420名に対して、受験者3,699名、合格者1,150名(繰上げ合格を含む)で、実質倍率は3.22倍。
一般選抜B方式(数学なし)は、募集人員210名に対して、受験者1,691名、合格者433名(繰上げ合格を含む)で、実質倍率は3.91倍。
一般選抜A方式は、英語(外国語)、数学(数IA、数IIB)、小論文。配点割合は、英語47.6%、数学35.7%、論述16.7%。
一般選抜B方式は、英語(外国語)、地理歴史(世界史Bまたは日本史B)、小論文。配点割合は、英語47.6%、地理歴史35.7%、論述16.7%。
世界史Bは1500年以降、日本史Bは1600年以降を中心として出題される。
難関国立大学受験者は、慶應経済か早稲田政経かで悩むと思う。開成高校の2024年度入試結果を見ると、慶応経済が合格者50名(入学者13名)、早稲田政経が合格者52名(入学者12名)でほぼ同じだ。
慶應経済を受ける場合、先ずは英語だ。配点割合が47.6%もある。また、一般選抜A方式で受からないと、入学してから肩身が狭い思いをしそうな気がする。ということは数学だ。
慶應経済と早稲田政経の合格者数は3,185名。入試形式がかなり違うので併願は少ないと考えてみる。
東大(文1、文2)の合格者は757名、不合格者は1,379名。一橋大(商、経)の合格者は452名、不合格者は999名。不合格者の早慶合格率は知らないが、東大不合格者の50%、一橋大不合格者の30%と仮定してみると、早慶合格者は990名。
東大・一橋大の合格者1,209名(早慶辞退)と合わせると、東大・一橋大の受験者の早慶合格者は2,199名。
東大文3、一橋大の他学部、京大、阪大などの受験者で慶應経済・早稲田政経を併願する人もいるはず。
慶應経済と早稲田政経は、共通テスト得点率80%以上の受験者の戦いと考えておくのが良さそうだ。