大和高校は1962年開校。学力向上進学重点校エントリー校の中では、希望ケ丘高校と並んで入試難易度が高く、国公立大学進学実績はトップだ。
交通の便が良い。東急田園都市線つきみ野駅から徒歩7分、中央林間駅から徒歩12分。横浜市から通う生徒が全体の45%を占める。
教育課程の特徴
65分×5時限。高1では、社会は歴史総合と公共、理科は基礎3科目を履修する。高2で文系理系に分かれる。文系は日本史探究と世界史探究、理系は化学+物理または生物を履修する。高3では、I類(文系)、II類(数IIIを履修しないソフト理系)、III類(数IIIを履修するハード理系)に分かれる。
2018年度から65分授業に移行。神奈川県の公立高校では、日本史探究と世界史探究の両方を履修するパターンは少ないと思う。
2024年度大学合格実績
2024年3月卒業生276人+前年度卒業生のうち進学準備他29人=305人を分母として合格率を計算した。
参考記事:
神奈川進学重点校+YSFの筑波・農工・都立大合格圏(2024年度入試) - 公立ルートを行く
難関国公立大学合格者数12人(現役11)
難関国公立大学合格率 3.9%
筑波大(理系)合格圏 3.9%
浪人率11.2%
東工大3人(現役3)、東北大1人、筑波大7人(現役7)。
準難関国立大学合格者数18人(現役17)
難関・準難関国公立大学合格率 9.8%
農工・電通大合格圏 9.8%
横国11人(現役11)、千葉1人(現役1)、農工大1人、電通大2人(現役2)、東京外大3人(現役3)。
国公立大学合格者数77人(現役70)
国公立大学合格率 25.2%
都立大(理系)合格圏 25.2%
前年度から+24人。国公立大学合格率25.2%は、多摩(26.9%)、横浜緑ケ丘(25.9%)、小田原(25.1%)と同じレベルで、国公立大学志向の高さを示している。
高校入試難易度
2025年度用神奈川県高校受験案内(声の教育社)に掲載された情報を利用。
2024年度入試倍率は1.42倍で、前年度の1.49倍から若干低下した。
入試選考基準は内申4、学力検査6、特色検査1の461型。合格者平均は、内申120.0、学力検査402.5点、特色検査49.4点、全県模試偏差値65.2。内申は前年度から▲3.2。学力検査は前年度から▲19.5点。
S値の合格者平均(各項目の平均を足し合わせた単純平均)は888点。第1次選考のS値ボーダーは850点とのことで、合格者平均とボーダーの幅は38点。
全県模試偏差値62、学力検査377点、特色検査43点あたりが数値上のボーダー。ただ、全県模試偏差値と特色検査得点の相関が難しい。偏差値63がボーダーで、偏差値64が安全ライン(ボーダーラインをほぼ確実に上回るライン)としておきたい。
自分のベスト校戦略で考えれば、全県模試偏差値64〜66の実力で大和高校に合格し、高校入学後も継続的に学習することで上位層を狙いたい。