慶應義塾大学経済学部は、2027年度入試(2027年2月実施)から小論文を休止する。昨年12月に発表された。
娘は2027年度入試組。入試制度は毎年変わっていくね〜。
【2027年度入試】
A方式は、英語200点(100分)+数学200点(100分)。B方式は英語200点+地理歴史200点(100分)。
2025年度入試(A方式)は、英語200点(100分)、数学150点(80分)、小論文70点(60分)。
A方式の場合、数学の試験時間が長くなり(80分→100分)、配点割合が高くなる(35.7%→50%)。
小論文は1991年度に休止し、1999年度入試で復活したが、経済学部での学びや論文執筆の力に必ずしもつながっていないとのことで、2027年度入試から休止するとの説明。
早稲田政経の入試制度改革で人気がそっちにシフトしたので、対抗策を講じた側面は当然あるだろう。小論文がなくなることで、東大・一橋大の受験者が慶應経済を併願しやすくなる。
英数2科目入試というのはちょっと軽量化し過ぎの感じがする。また、数学の配点割合50%は怖い。問題との相性や当日のコンディションに影響されそう。一橋が第1志望で数学を武器にしている受験者の併願が増えるかな。ということは、入試難易度は上がる。
一橋と慶應経済の併願は元々定番かも。東大と慶應経済の併願が増えるのかな。
横国経済は共通テスト55.6%、2次44.4%(英語22.2%、数学22.2%)。共通テストの数学と2次試験の数学の配点割合の合計は33.3%なので、文系学部の中では数学の配点割合が高い。個人的には良い配点バランスだと思う。
慶應経済と横国経済にW合格したら悩みそう。大学ブランドでは慶應経済に軍配が上がるだろうけどね。しかし、一般庶民の場合、私立と国立の学費の差が大きい。この分を半年ぐらいの海外留学費用に充てられる(円安で足りないだろうけど)。
B方式があるのは、私立文系型(英国社3科目型)の受験生にもチャンスを与えることが狙いだと思う。しかし、A方式とB方式が併存すると、同じ学部なのに受験生の特徴が違いすぎる。学ぶ内容が大きく異なるのか、数学がそこまで要求されない内容を学ぶのか。
慶應経済の売りの一つは文系なのに数学を課すことだと思うので、自分ならA方式で受けたい。しかし、入学後に「俺はA方式』と言うのもカッコ悪いなぁ。