公立ルートを行く

公立中学校で3年間を過ごし、高校受験を経験して、自分のベスト大学に進学する教育ルートの魅力を発信します

自分のベスト校を受験する

 高校受験であれ大学受験であれ、「自分のベスト校」を受験することができれば、ほぼ間違いなく受験に成功する。

 

 自分のベスト校は、合格ゾーンのど真ん中で合格できる学校になると思う(ど真ん中より上位で合格できればそれに越したことはない)。

 

 自分のベスト校を選び出すのは簡単ではない。受験生は少しでも上位ランクの学校に入りたいと願うし、受験塾は難関校の合格実績を中心に宣伝するのでその影響を受ける。自分の実力よりも高いレベルの学校を受験することになりやすい。

 受験の成否は自分のベスト校を正しく選べるかどうかにかかっている。

 

 自分のベスト校を選び、その学校を目標に全力で受験勉強を行い、入試で合格を勝ち取った時の達成感は大きい。これが次に繋がっていく。

 

 高校受験であれば、自分のベスト校を学校説明会の前に決めたい。学校説明会で自分のベスト校であることを確信し、ラストスパートに入るのである。

 中3の12月、1月の模試の結果を見て受験校を決めるのではなく、もっと早い時期に自分のベスト校=受験予定校を決めることを意味する。模試の結果を見て自分の学力を知るというよりは、自分の学力なら模試の偏差値はこのくらいになるはずだ、と考えて模試を受けるのが良いと思う。

 

 塾の先生が生徒をベスト校へと誘導するのには限界がある。基本的なスタンスとして、生徒(とその親)の考えを尊重すると思う。塾の先生から見て合格確率が50%だったとする。自分が塾の先生だったら、その生徒の合格確率を50%から60%、70%へと引き上げることを考える。

 

 親としての自分はそういう考え方はしない。十中八九合格する高校を子供に受験させたい。子供が受験校を決める時期よりもずっと前に「合格ゾーンのど真ん中で合格できる学校が自分のベスト校だ」と伝える。

 

 親が子供と話し合って目指す高校を決める。その高校が要求する学力水準と現状の学力のギャップを把握して、そのギャップを埋める対策を考える。これは一見良さそうに見える。しかし、親が子供と話し合って目指す高校を決める際に、親の願望が影響して子供を誘導してしまった場合、自分のベスト校の選定にはなっていない。

 

 大学受験でのベスト校(大学)を選び出すのはかなり難しそうだ。現役生の場合、高校入試よりはリスクを取れる。国公立大学入試については、学校推薦型・総合型選抜、一般選抜前期日程、同後期日程と最大3回受験できる。国公立大学の後期日程は厳しい戦いだが、個別学力検査の内容がガラリと変わったりするので、受験生によってはチャンスが増える可能性もある。それぞれの受験機会ごとにベスト大学を選ぶパターンになる。

 

 子供(娘)のベスト大学はどうなるか。自分は娘に、ある大学のある学部になると予言した。娘は笑っていた。娘が自分の意思でベスト校を決めるのは1年半後ぐらいになるだろう。