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四工大(芝浦工業・工学院・東京都市・東京電機)一般選抜の共通点と相違点

 四工大は、芝浦工業大学、工学院大学、東京都市大学、東京電機大学を指す。大学群ブランドではなく、1996年〜1998年に提携を結んだ私立理工系4大学の総称だ。四工大の一般選抜には共通点と相違点がある。

 

共通点1

 前期日程と後期日程があり(工学院大学と東京都市大学は中期日程もある)、前期日程の入学金納付期限が東京理科大学の合格発表の前日に設定されている(2025年度入試では2/20)。

 前期日程の合格をキープしたいなら、東京理科大学の合格発表前に入学金を払ってね、ということだと思う。ただ、MARCH理工学部の合格発表は2月中旬にある。

 東京理科大学とMARCH理工学部の入試難易度の差は小さいということか。

 

相違点

 前期日程、中期日程、後期日程の入試倍率(2024年度)に違いがある。

 

芝浦工業
前期日程倍率3.65
後期日程倍率7.97

 後期の方が前期より難しいと考えられる。

 

工学院
前期日程倍率6.53
中期日程倍率3.04
後期日程倍率3.31

 中期・後期の方が前期より合格し易いかもしれない。中期日程の出願期間は2/1-2/16(2/22試験、2/26合格発表)。後期日程の出願期間は2/17-3/2(3/7試験、3/18合格発表)。2月前半の状況によって中期日程、2月下旬の状況によって後期日程にそれぞれ出願する選択肢がありそうだ。

東京都市 理工学部
前期日程倍率5.44
中期日程倍率5.79
後期日程倍率4.54

 フラットなので、工学院大学と同様に中期日程と後期日程に出願する選択肢がありそうだ。中期日程の出願期間は1/6-2/12(2/20試験、2/25合格発表)、後期日程の出願期間は1/6-2/25(3/4試験、3/9合格発表)。

 

東京電機
前期日程倍率5.09
後期日程倍率8.71

 後期の方が前期より難しいと考えられる。

 

 工学院と東京都市の中期・後期日程に合格チャンスがあるのは、2月の時点で想定外の事態に陥っている上位の大学の受験生を取り込もうとしているからだと思う。受験生にとっては有力なプランBになる。

 

共通点2

 共通テスト利用入試は大学独自試験よりも難しいかというと、どうもそんなことはない。

 

芝浦工業
共テ前期倍率3.28
共テ後期倍率2.47

 共テ後期にチャンスあるかも。

 

工学院
共テ前期倍率2.27
共テ後期倍率1.61

 共テ前期・後期ともに倍率が低い。大学独自試験よりチャンスがあるのか!?


東京都市 理工学部
共テ前期倍率3.58
共テ後期倍率 ー

 共テ前期日程は、3教科型(高得点順)と5教科基準点型(基準点以上で合格)の2種類がある。2025年度から6教科基準点型が加わる。共テ後期日程は小論文を課す入試で、募集人員が少ない(理工学部は4名)。

 

東京電機
共テ前期倍率4.32
共テ後期倍率4.94

 大学独自試験よりも倍率が低い。

 

 東京農工大学・電気通信大学・東京都立大学の一般選抜前期日程と四工大を併願する受験生はいると思うが、四工大の前期日程がベストとは限らない。中期・後期日程(大学独自試験)や共通テスト利用(前期・後期)にもチャンスがありそうだ。