公立ルートを行く

公立上位校から学歴ピラミッドのスイートスポットへ

慶應SFCを考える〜第3回:卒業後の進路

 高2娘の併願私立の候補として、慶應SFC(環境情報学部と総合政策学部)を考える本シリーズ。

 第1回:入試適性
 第2回:キャンパス環境

  学びは別のシリーズで先に取り上げた。

 

 シリーズ第3回は、卒業後の進路を確認する。

 

<2024年度卒業生>

環境情報学部

就職64.2%
大学院への進学18.8%
その他17.0%

就職先内訳:
情報通信26.1%
学術研究・専門・技術サービス21.7%
金融・保険13.8%
製造9.9%
他28.5%

 大学院への進学率18.8%は、普通の文系学部よりは高く、理系学部よりはかなり低い。就職先内訳は、情報通信と学術研究・専門・技術サービスが高い(両セグメント合算で47.8%)。

 

総合政策学部

就職75.3%
大学院への進学8.8%
その他15.9%

就職先内訳:
学術研究・専門・技術サービス20.5%
情報通信17.4%
金融・保険16.4%
卸売・小売13.4%
製造9.4%
他22.9%

 大学院への進学率8.8%は、環境情報学部よりもかなり低い。就職先内訳は、学術研究・専門・技術サービスが20.5%と一番高く、情報通信と金融・保険は16-17%と同程度。

 

就職上位先

 慶應義塾大学は、全学部で3人以上が就職した会社をリスト化して、学部ごとの人数を公表している。人気がありそうな会社を適当に選んだ。

 

環境情報学部

楽天グループ 3人
サイバーエージェント 3人
ソフトバンク 3人
アマゾンジャパン 1人

 そこまで目立たない。

アクセンチュア 10人
ベイカレント 4人
デロイトトーマツコンサル 3人
アビームコンサルティング 2人
マッキンゼー 2人
野村総合研究所 2人
EYストラテジー 1人
PwCコンサルティング 1人
キャップジェミニ 1人
クニエ 1人
シンプレクス 1人

 ざっと見て(そこまで詳しくないので、全部判別できない)、コンサル28人(就職者の11.1%)。

三菱UFJ銀行 4人
東京海上日動火災 2人
みずほ銀行 1人
三井住友銀行 1人

 目立たない。

電通 5人
博報堂 1人

 電通、相変わらず人気なんだ。

三菱商事 2人
三井物産 2人
伊藤忠丸紅鉄鋼 2人
伊藤忠商事 1人
双日 1人

 経済・法の方が多い。余談だけど、慶應の文学部は就職強いね。

トヨタ自動車 3人
セガ 3人
日本ヒューレット・パッカード 3人
ソニーグループ 2人
パナソニック 2人
NTTデータG 1人
サントリー 1人
ファーストリテイリング 1人
サントリー 1人

 総合政策学部との比較では、トヨタ、セガ、日本ヒューレット・パッカードあたりに特徴が出ている。

 小計 77人(就職者の30.4%)

 

総合政策学部

楽天グループ 9人
サイバーエージェント 4人
アマゾンジャパン 3人
ソフトバンク 3人

 楽天グループが多い。

アクセンチュア 7人
PwCコンサルティング 4人
マッキンゼー 2人
アビームコンサルティング 1人
三菱総合研究所 1人
ベイカレント 1人
クニエ 1人
シンプレクス 1人

 コンサル18人(就職者の6.0%)。コンサル目指すなら環境情報学部か。

三菱UFJ銀行 5人
三菱UFJ信託銀行 4人
みずほ銀行 4人
三井住友銀行 3人
東京海上日動火災 3人

 環境情報よりも目立つ。

電通 5人
博報堂 4人

 電博人気があるね。

伊藤忠商事 3人
双日 3人
三菱商事 2人
三井物産 2人
伊藤忠丸紅鉄鋼2人
丸紅 1人

 経済・法の方が多い。

NTTデータG 3人
サントリー 3人
ファーストリテイリング 3人
パナソニック 2人
ソニーグループ 1人
トヨタ自動車 1人

 特になし。

 小計 91人(就職者の30.5%)

 

 就職力で上位1/3に入れば、世の中で人気上位の会社に就職できるようだ。次回は、費用を確認する。