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慶應SFCを考える〜第1回:入試適性

 慶應SFC(環境情報学部と総合政策学部)の学びについては、3回シリーズで評価した。

 

 さて、本シリーズでは、高2娘の併願候補として、慶應SFCを5つの評価軸で考えてみたい。今回(第1回)は入試適性にフォーカスする。

 

一般選抜の科目と配点

 小論文200点(50%)と選択科目200点(50%)。選択科目は以下のA〜Dから1つを選択する:

 A:数学
 B:情報&数学
 C:英語
 D:英語&数学

 環境情報学部でA(数学1科目)を選択した場合は数IIICを含む。B・Dの数学の範囲は数IA数IIB。

 CとDの英語については、ドイツ語、フランス語でも受験できるが、2027年度入試から英語に一本化される。

 

小論文

 2025年度・2024年度の問題を見たところ、両学部の小論文の内容は大きく異なる。自分の印象では、環境情報学部の小論文はトリッキーで、総合政策学部の小論文はオーソドックスだと思う。対策し易いのは、総合政策学部の方だろう。

 環境情報学部の小論文は、問題設定そのものの理解や課題発見の力、解決策についての創造性が問われる。

 総合政策部の小論文は、社会科学領域のオーソドックスな論説文等を短時間で読み取り、回答文の文章構成や論理構成が問われる。

 

両学部併願

 小論文の内容がこれだけ違うと、さぁどうしようかとなるが、環境情報学部と総合政策学部を併願するのが現実的な対策になりそうだ。

 

2025年度入試の単願・併願者数
環境情報(単願)324人
総合政策(単願)404人
両学部併願 1,736人

 

参考)

 慶應義塾大学全体の単願者は18,831人で、併願者数は8,773人(2学部6,121人、3学部1,822人、4学部以上830人)であった。

 環境情報学部と総合政策学部の併願者1,736人と、経済学部A方式と商学部A方式の併願者1,749人が突出して多い。

 

 次回は、慶應SFCの小論文の過去問を確認する。