筑波大学は、「学歴ピラミッドのスイートスポット」の中核だ。
学歴ピラミッドとは、東大を頂点とした大学序列の構造を指す。その中でスイートスポットとは、「無理なく届き、質の高い学びと多様な出口を提供する」戦略的な地点のこと。リスクとリターンのバランスが絶妙な位置にある大学群を意味する。
令和8年度入学者募集要項と令和7年度入試実施結果より、理工学群の募集人員と入試倍率を確認する。
総合:総合選抜(前期日程)
学類:学類・専門学群選抜(前期日程)
後期:一般選抜後期日程
推薦:学校推薦型型選抜
総合型:総合型選抜
総合選抜は、入学時に専攻を決めず、2年次に専門学群・学類に移行する入試制度。総合選抜文系(文系に優先移行)、総合選抜理系I(理工系に優先移行)、総合選抜理系II(生物系に優先移行)、総合選抜理系III(情報系に優先移行)がある。学類・専門学群選抜(前期日程)は、いわゆる他大学の学部別入試に相当する。
上記以外に、グローバル選抜がある。
理工学群(528人)
数学類(40人)
・総合選抜10、学類20、後期なし、推薦8、
総合型なし、グローバル選抜2
(総合選抜は2年次受入人数、以下同じ)
・25学類:受験者57、合格者21(2.7倍)
・25推薦:受験者38、合格者8(4.8倍)
推薦(学校推薦型選抜)の倍率が4.8倍と高い。2024年度は2.7倍だったので、年度によって大きく変わる。
物理学類(60人)
・総合選抜15、学類20、後期8、推薦14、
総合型なし、グローバル選抜3
・25学類:受験者118、合格者20(5.9倍)
・25推薦:受験者43、合格者14(3.1倍)
学類(学類・専門学群選抜)の倍率が5.9倍と高い。2024年度は3.0倍だったので、やはり年度によって大きく変わる。
化学類(50人)
・総合選抜13、学類18、後期5、推薦12、
総合型なし、グローバル選抜2
学類+4、後期▲4
・25学類:受験者49、合格者14(3.5倍)
・25推薦:受験者31、合格者12(2.6倍)
推薦(学校推薦型選抜)の募集割合が24%と高く、倍率も低い。
応用理工学類(120人)
・総合選抜30、学類49、後期19、推薦16、
総合型なし
グローバル選抜6相当(工学システムとの共通枠13)
・25学類:受験者116、合格者49(2.4倍)
・25推薦:受験者36、合格者16(2.3倍)
メジャーな学類と思われるが、入試倍率は低い。
工学システム学類(138人)
・総合選抜35、学類56、後期20、推薦20、
総合型なし
グローバル選抜7相当(応用理工との共通枠13)
・25学類:受験者145、合格者56(2.6倍)
・25推薦:受験者84、合格者22(3.8倍)
募集人数が最も多い学類。推薦(学校推薦型選抜)の倍率がやや高い。
社会工学類(120人)
・総合選抜30、学類60、後期12、推薦12、
総合型なし、グローバル選抜6
・25学類:受験者190、合格者60(3.2倍)
・25推薦:受験者61、合格者12(5.1倍)
理工学群の中ではマイナーな学類と思っていたが、募集人数は結構多い。募集の構成をみると、学類(学類・専門学群選抜)の人数が多く、推薦(学校推薦型選抜)の人数がやや少ない。結果として、推薦の倍率が5.1倍と高い。