神奈川県の公立上位校がホームページで公開している大学進学実績を見ると、「早慶の延べ合格者数」はわかっても、「実際に何人が進学したのか」はわからないのが現状だ。
けれど、親や本人にとって本当に知りたいのは、「国公立+早慶に現役でどれくらい進学しているのか」ではないだろうか。これが見えると、自分がどの位置にいれば、どのレベルの大学が狙えるのかが掴みやすい。
今年の春先からいろいろ試行錯誤した結果、早慶の進学者数をアバウトに推定する簡便法を考えた。もちろん正確な数字ではないが、「当たらずとも遠からず」の水準は見えてくるはずだ。
▪️首都圏の進学校の早慶進学率
早慶の延べ合格者数と進学者数の両方を公開している4校(開成・東京学芸大附属・横浜緑ケ丘・新宿)の直近3年の平均進学率(進学者数÷延べ合格者数)は以下の通り:
開成 18.3%
学芸大附属 41.3%
横浜緑ケ丘 45.4%
新宿 47.5%
年による変動幅(最大-最小)は開成で約8%、学附で約9%、新宿はわずか3%程度と、安定感に差があるが、おおよそこの辺りが目安になる。
▪️神奈川進学重点校の推定値
この進学率をもとに、神奈川の進学重点校8校の早慶進学率を以下のように推定した。かなりアバウトな見積もりだが、実態とそんなにかけ離れていないはずだ。
横浜翠嵐 25%
湘南 40%
柏陽 42.5%
厚木・川和・緑ケ丘・多摩 47.5%
小田原 55%
ざっくり言えば、横浜翠嵐は開成と学附の中間、湘南は学附と同程度、柏陽は学附と横浜緑ケ丘の中間、厚木などは新宿レベル、小田原はさらに上乗せといった位置付けになる。
また、進学者数の文系・理系割合については、横浜翠嵐のみ「文系60:理系40」、残りの7校は「文系80:理系20」くらいと推定した。難関志向になるほど理系比率が高くなる傾向を考慮した。
▪️まとめ
以上はあくまで「簡便法」に過ぎないが、「校内順位で自分はどの位置で、どの大学が狙えるのか」を考える材料には十分使える。
過去3年分のデータを見ても、進学率にはそれなりのブレがある。ただ、公立上位校は概ね安定した水準にある。進学実績の実態を少しでも把握する上で、一つの参考にはなるだろう。