前回は、早稲田大学商学部に数学型入試で合格したAさんと地歴型入試で合格したBさんを登場させた。Aさんは理数系の強みをアピールしてコンサルティング会社に就職、Bさんはコンサルティング会社には不採用でメガバンクに就職、という仮想ケースを考えた。
今回は、公立高校から指定校推薦で早稲田大学商学部に合格したYさんの仮想ケースを考えてみたい。
Yさんは、神奈川県の進学重点校で野球部キャブテンとして活躍し、高3夏の神奈川予選でベスト8に進出。準々決勝で横浜高校に2対5で敗れたが、この試合で2点タイムリーを打ったのがYさんだった。この時の横浜高校の投手は、現在横浜DeNAベイスターズで活躍しているZ投手だ。
Yさんは野球部の練習が厳しい中でも、定期テスト対策をしっかり行い、高い評定平均を維持。早稲田大学商学部の指定校推薦を獲得した。
大学では、高校時代に一番好きだった世界史を活かしたいと考え、ヨーロッパのブランド企業に着目し、特にファミリー経営のガバナンスについて研究した。
大学ゼミの先輩に誘われて三菱商事にエントリーしたところ、面接では高校時代の野球の話やヨーロッパのブランド企業の話で盛り上がり、すんなりの内定を得ることができた。
Yさんは、自分のストーリーを持っているところが凄い。社会人になっても、間違いなく活躍することでしょう。