早慶ブランドは就職に強い----これは誰もが知る"定説”だろう。例えば、早稲田大学商学部と筑波大学理工学群社会工学類の就活力を比べれば、多くの人が「そりゃ早稲田でしょ」と思うに違いない。
でも本当にそうなんでしょうか。仮想ケースで考えてみます:
(フィクションですからね)
早稲田商 Aさん(上位層)
第1志望の一橋大学商学部に落ちて、抑えの早稲田商に合格。大学では、数学の強みを活かして統計数学を使う科目を履修。就活ではコンサル会社が第1志望で、統計分野を学んできたことをアピールし、内定獲得。
早稲田商 Bさん(中間層)
高1で数IAに躓いてしまい、高2からは早慶文系狙いで国社英の3科目に絞って受験勉強。早慶商学部にW合格し、早稲田商に入学。大学では、数学を使う科目を避けて、単位の取りやすい科目を履修。友達のAさんがコンサル会社希望なので、「自分も」と高望みした結果、内定を得られず。メガバンクの内定をなんとか確保した。
筑波社工 Cさん(中間層)
大学では、1・2年次の数学で苦労したが、なんとか習得。3年次から研究プロジェクトを手掛けて、調査研究の楽しさを体感。就活では、リサーチ系コンサルを目指し、理数系のバックグランドが評価されて内定獲得。
学業以外の要素はイーブンと仮定。
大学通信ONLINEが2024年度総合コンサルティング会社5社就職者数ランキングを公表していて、早稲田大学は309人で第2位にランクイン(第1位は慶応の350人)。一方、筑波大学は38人で第15位にとどまっている。
この数字だけ見たら「やっぱり早稲田でしょ」となる。しかし、早稲田政経・商の学生数(1学年)はだいたい1,700人。一方で、筑波大学でコンサル会社を目指しそうな学群として代表的なのが筑波社工で、こちらの学生数はおよそ120人。
結局、就職を分けるのは大学名ではなく、大学で何を学び、どう活かしたかだ。それが、この仮想ケースから浮かび上がってくる一番のポイントだと思う。