公立ルートを行く

娘が選んだのは公立ルートだった。親は制度と現実を見てちょっと整えるだけ。

首都圏の女子がリケジョとして地方の国立大学に行くなら、心身ともにタフでないとね

 5月中旬、筑波大学からの帰路で「リケジョって大変だ」と思ってしまった。

 

 有名私立大学の文系学部に進学すれば、都心で楽しいキャンパスライフを送ることができるのかもしれない。

 家から通えるし、都会だし、華やかだし。千代田線の新お茶の水駅では明治大学、表参道では青学を思い浮かべた。

 

 リケジョになって地方の国立大学に進学しようものなら、一人暮らしで、娯楽は少ないし、男子の方が多い環境だ。男子が多いといっても、恋愛対象とはちょっと違う。

 結婚とか大丈夫なのか。私立文系女子の方が結婚力が高いんじゃないのか。何が楽しくってリケジョになるのか。親によっては、娘の将来を考えて理系に進むことに反対するかもしれない。医療系ならギリギリ許すとかね。

 

 筑波大学なら、利根川渡って一人で暮らす。東北大や北大だって同じようなもの。北大なんて、金銭的にも時間的にも気楽に帰って来られない。冬は超寒いし。女子が地方の国立大学にに行くって、どうなんだろう。

 

 「これでいいのだ」と思ってはいるものの、妻に質問したら「その大学で学びたいことがあるってことでしょ」と答えが返ってきた。まぁ、そういうことだよね。それに尽きる。

 

 でも、リケジョとして地方で暮らすには、心身ともにタフである必要があると思う。筑波大学を訪問して直感した。