戦略コンサルって、カッコいい職業だと思う。1980年代から1990年代にかけて、マッキンゼーの大前研一氏とBCGの堀紘一氏の二大巨頭がいて、戦略コンサルという職業があることを知った。
1995年の都知事選挙に大前さんが当選していたら、日本は変わったかもしれない。
戦略6大というのがあるらしい。東京一科(東大、京大、一橋大、東京科学大)と早慶の6大学のことで、戦略系コンサルファームに採用される人の7割以上がこの6大学出身者とのこと。
戦略コンサルに入る人は、最初に入った会社で長期間働こうとは考えていないと思う。深夜まで働く日が永遠と続くので、普通は2年ぐらいで体力的に限界が来る。でも、戦略コンサル出身という「ブランド」をゲットできるし、現役・OBからなる人的ネットワークの一員になれる。
この人的ネットワークはある種のセーフティ・ネットで、自分で起業したときにも役に立つし、紹介でどこかの会社の重要ポストに就くこともできる。
いろいろ努力しないと、ただ辞めただけになると思う。
戦略コンサルは狭き門で、それがまたこの世界に入りたいという願望を生む。でも、入社したら、毎日深夜まで仕事。それも人に指示されながらだからね。
そんなに働くなら、いっそのこと、自分で起業した方がいいかもしれない。戦略コンサル経由で起業した方がセーフティ・ネット付きになるけど、別方面でセーフティ・ネットを用意すればいいわけだ。