公立ルートを行く

娘が選んだのは公立ルートだった。親は制度と現実を見てちょっと整えるだけ。

大学進学にかかる費用(2025年度入学版)

 高2娘が2年後に(順調にいけば)大学生になっているというのが、時間感覚としては信じられない。親としては、そろそろお金のことも具体的に考えないといけない。

 

 国公立大学の方が私立大学より学費は安いけれど、親元暮らしか一人暮らしかで親の負担する生活費が全然違う。以前にも学費の比較をしたが、2025年度入学版としてやってみたい。

 

筑波・横国への進学

 学部4年間で243万円(入学料と授業料)。学部・修士6年間で350万円。

 学費値上げ(+20%)をした東大は学部4年間で285万円、修士課程を含めると413万円。

 

 神奈川・東京在住の場合、横国なら親元暮らし、筑波なら一人暮らしになる。親元暮らしの学生の生活費(親負担)を月4万円、一人暮らしの学生の生活費(同左)を11万円とする。今回は考え方を少し変えて、月4万円は大学に進学するかしないかに関係なく発生するものとして、11-4=7万円を一人暮らしパターンの追加費用としてみる。

 

 横国(4年間)243万円
 横国(6年間)350万円
 筑波(4年間)579万円
 筑波(6年間)854万円

 

 筑波と横国でかなり違う。大学進学を投資と考えれば、リターンに差がなければアホなことになってしまうが、大して差はないだろう。つまり、(横国に行けるのに)筑波に進学するのは、親が子供に相当高価なプレゼントをするようなものだ。

 

早慶理工学部への進学

 早稲田理工学部(例として先進理工)の学費(4年間)は724万円。学部・修士6年間(例として化学・生命化学専攻)で1011万円。

 慶應理工学部の学費(4年間)は753万円、学部・修士6年間で992万円。

 

 早慶理工学部の修士課程の学費は(学部の学費よりも)少し安くなる。学部・修士6年間の大学費用(学費+生活費)で比較すると、筑波(一人暮らし)と早慶(親元暮らし)の差は思っていたよりも小さい。

 

東京理科大学への進学

 工学部の学費(4年間)は614万円、生活費加算で950万円。学部・修士6年間の学費は854万円、生活費加算で1,358万円。

 私立理系で一人暮らしパターンは、ちょっと厳しい。

 

 大学進学(=投資)のリターンは子供が得るものなので、親の負担と奨学金を組み合わせるという考え方は当然ある。しかし、個人的にはなんとか親負担で乗り切りたい。その理由は、20代は稼いだお金を資産運用に投入する絶好の機会だからだ。奨学金の返済をしているか、資産運用をしているかで、30歳ぐらいの時に相当の差が生じる。