横浜国立大学の経済学部と経営学部の入試制度はかなり異なる。
共通テストから見ていこう。
横国経済は、国語、地歴・公民(1科目または2科目)、理科(地歴・公民が2科目なら1科目、地歴・公民が1科目なら2科目)、数学(数IA、数IIBC)、英語(外国語)、情報の6/7教科8科目。文系でも理系でも受験できる。
横国経営は、国語、地歴・公民1科目、理科1科目、数学(数IA、数IIBC)、英語、情報の6教科7科目。横国経済よりも1科目少ない。
河合塾の2025年度入試のボーダー得点率(前期日程)を見ると、横国経済が76%、横国経営が79%。横国経営が1科目少ないので、ちょうど同じぐらいではないかと思う。
決定的に違うのは2次試験(個別学力検査)。
横国経済は、数学と英語(外国語)の2科目であるのに対して、横国経営は数学または英語の1科目。
河合塾のボーダー偏差値は、横国経済62.5、横国経営65.0。横国経済の方が共テと2次でそれぞれ1科目多いことを考えると、本当の難易度は横国経営より高いかもしれない。
個人的には、横国経済の共テありの英数2科目はかなり効率の良い入試制度だと思う。英語は言語能力、数学は数理的思考力に関係していて、異なる2つの能力を総合的に見ているから。横国経営の場合、ほぼほぼ共テ+英語(個別試験)になっていると思う。
英語か数学の1科目の場合、得点調整をしないだろうから、英語を選んだAさんと数学を選んだBさんを比較するのは本来おかしいと思う。
配点割合はどうか。
横国経済は、共通テスト1000点(55.5%)、2次試験800点(44.5%)。
横国経営は、共通テスト900点(66.7%)、2次試験450点(33.3%)。
後期日程はどうか。
横国経済は、共通テスト900点、2次試験(英語または数学)800点。
横国経営は、共通テスト450点、2次試験(英数2科目)450点。
2次試験のタイプが前期日程と真逆になっている。受験生に1科目か2科目かの選択肢を与えるのが狙いだと思う。前期と後期で学内併願ができる。
共通テスト得点率79-82%あたりの受験生にとって、横国経済と横国経営の前期日程はもちろんのこと、後期日程も受験プランを考える上で重要になりそうだ。