公立ルートを行く

娘が選んだのは公立ルートだった。親は制度と現実を見てちょっと整えるだけ。

数IIIを履修しておきたい理由

 自分は社会人になってから現在に至るまでに、以下の3つのことに大いなる関心を持った:

 

 金融理論の中核であるオプション理論(ブラック・ショールズ・モデル)とは何なのか。このモデルを数式で理解したい。

 

 経済学はなぜバブルの発生と崩壊を予想できないのか。マクロ経済理論では、バブルをどのように捉えているのか。

 

 電子は原子核の周りを回っていない。量子力学では電子をどのように捉えているのか。

 

 文系出身なので、それぞれの分野の書籍を読む前段として高校の数学と物理を学び直すことになり、結構苦労した。その時々の仕事の状況で中断し、演習問題を十分にこなしながら学んだわけではないので不完全ではあるものの、大学1、2年で習う微積分と線形代数がどういうものかは一応理解した。フーリエ変換・逆変換であったり、行列の固有値や固有ベクトルであったり、数学は本当に面白いなと思う。ただ、この先の数学には踏み込めないけどね。

 

 数学の発展が先にあって、それこそ100年以上経ってから物理学がそれを使って物理法則を記述する(ニュートンは自分で微積分を発明しちゃった)。数学を学ぶには、そのアプリケーションである物理学と一緒に学ぶ方が理解は深まる。線形代数だって、統計解析と一緒に学ぶ方が良いはずだ。

 

 大学1、2年レベルの微積分と線形代数を理解できれば、それが土台となって、初等レベルの量子力学がどういうものかはわかるようになる(はっきり言って理解はできない。謎が益々深まる)。統計解析やブラック・ショールズ・モデルもある程度はわかるようになる。

 

 自分が娘の教育を考えるにあたっては、大学入試の数学で高得点が取れるかどうかではなく、大学1、2年の微積分と線形代数をマスターできるかどうかがポイントになっている。「なんとかなるだろう」と判断し、理系の選択を促してきた。

 日本の教育システムでは、高校で理系を選択しないと数IIIを学ばない。

 

 数IA、数IIBCと順調にきて、数IIIで躓くことはあるのか。数IAのムズい難問よりも数IIIの標準問題の方が対処し易いと思う。

 

 娘が通う個人塾の方が高校の授業より先を行っているので、高2の夏休み明けあたりに数IIIに入ると予想している。

 最初は苦労しても、数IIIにしっかり対応して欲しい。その前に数IIBCで数列が残っている。これがムズいけど面白い。

 

 話は変わるが、理系に進む男子の多くは高校時代にスポーツをしているのだろうか。娘が異性に求めるのはスポーツマンであることなんだよね(運動部所属女子の好みなんで悪しからず)。最近ちょっと不安になる出来事があった。この話はいずれ書く予定。