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難関国立大学理工学部の受験者群(首都圏在住)はどう流れていくのか

 首都圏在住の受験生が難関国立大学理工学部を受験する場合、受験者群はどう流れていくのだろうか。

 

難関国立大学合格者数(2024年度)
東京 理I 1,119人
旧東京工業 931人
東北 工学部 619人
北海道 総合入試理系前期 1,066人
 計3,735人

 Great!! さて、問題はここからで、不合格者は何人出るんだ? 

 

難関国立大学不合格者数
東京 理I 1,616人
旧東京工業 2,461人
東北 工学部 912人
北海道 総合入試理系前期 1,585人
 計6,574人

 4大学の不合格者数は6,574人。旧東京工業(現東京科学)の不合格者数が多いことに気付く。東京理I の東日本割合55%、旧東京工業の東日本割合80%として、残りは5,355人(このうち、少なくとも10%ぐらいは浪人するだろう)

 

国立大学後期入学者数
北海道 工学部 147人
筑波 理工学群 76人
横浜国立 理工学部 231人
千葉 工学部 112人
 計566人

 国立大学後期日程に合格して入学した受験生は566人(少ない!)。北海道・筑波・横国・千葉の後期日程が熾烈な戦いであることがわかる。5,355-566=4,789人。北海道・東北地方の受験生の一定割合は地元の国公立大学の後期日程などを受けると思うので、ここで1割カットして残りは4,310人。

 

早稲田大学3理工学部
入学者数 1,741人
一般選抜入学者割合53.5%(推定)
一般選抜入学者数931人

慶應義塾大学理工学部
入学者数 939人
一般選抜入学者割合57.6%(推定)
一般選抜入学者数540人

 早慶理工学部の一般選抜に合格して入学した受験生は1,471人(推定)。早慶理工も熾烈な戦いであることがわかる。早慶合格者の8割がこの流れの中の受験生とすれば、残りは4,310-1,177=3,133人。

 

東京理科大学3工学部
(工学部、先進工学部、創域理工学部)
入学者数 3,471人
一般選抜入学者割合66.7%
一般選抜入学者数2,315人

明治大学理工学部
入学者数 1,061人
一般選抜入学者割合69.8%(推定)
一般選抜入学者数740人

上智大学理工学部
入学者数413人
一般選抜入学者割合44.8%
一般選抜入学者数185人

 東京理科、明治理工、上智理工の一般選抜に合格して入学した受験生は3,240人。東京理科大学が理系の世界のオアシスに見える。首都圏の受験生が8割と仮定すると2,592人。残りは3,133-2,592=541人。

 

 仮定が多い(恐縮)。しかし、北海道・筑波・横国・千葉の後期日程や早慶一般選抜が熾烈な戦いであることはわかる。また、東京理科は難関国立大学受験生にとってのオアシスであって、その他の受験生にとってのオアシスではないこともわかる。

 

 次回は、筑波・横国・千葉の一般選抜前期日程の受験者群の流れがどうなるかを見てみたい。