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高1で知る!共通テストの平均点+標準偏差σは得点率77%

 独立行政法人大学入試センターのHPで、2024年度大学入学共通テストの科目別平均点と標準偏差が公開されている。

 

 まず、文系と理系で全科目平均点を取った場合の得点率を出してみる。地歴・公民は平均点が一番高い科目を選んだ。

文系(全科目平均点)
国語 116.50(58.25%)
地理B 65.74(65.74%)
倫理, 政治・経済 61.26(61.26%)
数学I・A 51.38(51.38%)
数学II・B 57.74(57.74%)
化学基礎 27.31(54.62%)
生物基礎 31.57(63.14%)
英語 118.78(59.39%)
 計530.28(58.9%)

 

理系(全科目平均点)
国語 116.50(58.25%)
倫理, 政治・経済 61.26(61.26%)
数学I・A 51.38(51.38%)
数学II・B 57.74(57.74%)
化学 54.77(54.77%)
物理 62.97(62.97%)
英語 118.78(59.39%)
 計523.4(58.2%)

 

 次に、全ての科目で平均点+標準偏差(σ)を取った場合の得点率を出してみる。

文系(全科目平均点+σ)
国語 151.83(75.91%)
地理B 80.78(80.78%)
倫理, 政治・経済 74.47(74.47%)
数学I・A 72.11(72.11%)
数学II・B 78.41(78.41%)
化学基礎 38.06(76.12%)
生物基礎 40.79(81.58%)
英語 155.84(77.92%)
 計692.29(76.9%)

 

理系(全科目平均点+σ)
国語 151.83(75.91%)
倫理, 政治・経済 74.47(74.47%)
数学I・A 72.11(72.11%)
数学II・B 78.41(78.41%)
化学 75.72(75.72%)
物理 85.79(85.79%)
英語 155.84(77.92%)
 計694.17(77.1%)

 

 河合塾の国公立文系(経済・経営・商学系)の入試難易予想ランキング表を眺めると、共通テスト得点率58%≒偏差値47.5-50.0になっている。共通テスト得点率77%のゾーンには、東北(経済)・筑波(総合選抜文系)=偏差値60.0、横国(経営)=偏差値65.0が入っている。横国経営の偏差値が高いのは2次が軽量タイプだから。試験科目が減ると、その分偏差値は上がる。

 

 河合塾の国公立理系(工学系)の入試難易度予想ランキング表を眺めると、共通テスト得点率58%≒45.0-47.5になっている。文系よりも2.5低い。共通テスト77%のゾーンには、筑波(総合選抜理系)=偏差値57.5、名古屋(工学部化学生命工学科、物理工学科)=偏差値60.0が入っている。

 

 共通テストで平均点+標準偏差σを取ると得点率77%になることがわかった。ここから、得意科目でさら加算できると79-80%が見えてくる。東大・京大・阪大だとわからない(このブログでは扱わない)が、その他の大学だと結構戦える水準だと思う。

 

 一橋大学商学部を例に取ると、共通テストボーダー得点率は82%以上なので、やっぱり雲の上の世界かと思ってしまうが、恐ろしいことに、共通テスト得点率68%台で逆転合格する人がいる。共通テストの配点割合が30%なので、共通テスト得点率の差が圧縮されてしまうのである。2次ボーダー50.1%(共テ得点率82%=河合塾ボーダーと仮定)とすれば、2次得点率51.4%(共テ得点率79%)で追い付ける。