今年は11月28日に「令和6年度公立中学校等卒業予定者の進路希望の状況」(神奈川県)が公表された。
来年3月の卒業予定者は66,340人で前年度比▲679人(▲1.0%)。
地域によっては▲5%なので、深刻な問題だ。学校は移動できないから。
全日制高校への進学志望者は58,833人で前年度比▲920人であるのに対して、通信制高校への進学志望者は前年度比+407人の3,368名と増えている。全日制高校への進学志望者の割合は一貫して下がり続けている(2015年度92.2%→2024年度88.7%)。
通信制高校への進学志望者が増え始めたのは2018年度頃からで、不登校の生徒が増えた時期と重なっている。要因の一つではあるだろう。
県内公立高校(全日制)への進学希望者は49.756人で、前年度比▲1,263人。県内公立高校への進学志望者の割合は2015年度の81.3%から2024年度の75.0%へと一貫して下がり続けている。
令和5年度の進路状況は、県内公立高校58.4%、県内私立高校21.7%、県外私立高校6.9%、県外国公立高校0.9%、全日制以外12%。
全日制普通科の高校への進学志望者は40,971人(募集定員は32,004人)で、志望者倍率は1.28倍。前年度からは進学志望者▲1,234人。募集定員▲448人。
募集定員の削減ペースより進学志望者の減少が先行している。
公立上位校の志望者数を見ると、横浜翠嵐と湘南は大きな変化なし。川和の志望者数の増加が目立つ(441→526)。昨年の易化の反動に加えて、大学合格実績が良かったからだと思う。柏楊は入試選考基準(372型)を1回経験して、500人オーバーに戻してきた(470→518)。厚木は昨年の難化の反動で減少(529→491)した。多摩と新城の志望者数は増え続けている。一方で、茅ケ崎北陵の志望者数は減少傾向(415→313→280)。
公立高校受験は「自分のベスト校」戦略でいきたい。最後に決めた受験校に合格したときの喜びは大きい。