前編では、横浜国立大学経営学部(以下、横国経営)を第1志望とする受験プランについて、併願私立を中心に自分の考えを書いた。。後編では、第1志望を別の国公立大学に変更する場合(志望変更)と、第1志望は横国経営のままで後期日程でどの大学を受験するかについて考えてみたい。
受験プラン
第1志望 横浜国立大学経営学部
年内入試 学校推薦型選抜
併願私立 明治大学商学部
立教大学経営学部
抑え私立 -----
志望変更 東京都立大学経済経営学部
横浜市立大学
データサイエンス学部
後期日程 滋賀大学データサイエンス学部
志望変更
オーソドックスに行くなら、東京都立大学経済経営学部(一般区分)になる。共通テストは通常の文系フルコース(6/7教科8科目)で、2次試験は英語(60分)、国語(90分)、地理歴史または数学(90分)の3科目。配点割合は、共テ54.9%、2次44.0%(英語11.0%、国語16.5%、地理歴史または数学16.5%)、調査書0.1%。
数学を受験科目にするなら、数理区分(2次は英語と数学の2科目)が良い。英語は60分、数学は75分。この場合の配点割合は、共テ57.3%、2次41.6%(英語10.4%、数学31.2%)、調査書0.1%。河合塾のボーダーは、偏差値60.0、共テ得点率71%(数理区分は57.5、72%)。
思い切って分野を変えて、横浜市立大学データサイエンス学部を選ぶ選択肢もある。共通テストは5/6教科7科目(地歴公民/理科から2科目選ぶ)。2次は数学(120分)、英語(90分)、総合問題(90分)の3科目で、総合問題(図表の読解問題等)の対策は必要になる。
配点割合は、共テ55%、2次45%(数学20%、英語10%、総合問題15%)。河合塾のボーダーは偏差値55.0、共テ得点率74%。
後期日程
滋賀大学データサイエンス学部を選びたい。共通テストは6/7教科8科目(文系・理系のどちらでもOK)。2次は個別学力検査型(数学と英語の2科目試験で、募集人員は30人)と面接型(面接のみで、募集人員は10人)の2パターンある。面接型は2025年度入試からスタートする。
河合塾のボーダー(個別学力検査型)は、偏差値55.0、共テ得点率71%。面接型の共テ得点率は74%とされている。
国公立大学を第1志望とする場合、国公立大学の中で勝負を決めたい。国公立大学に合格できなかったとき、共通テスト対策に時間を使ってきた受験生にとっては不利な局地戦(私立文系入試)を戦うことになる。
次回は、MARCHの商学部・経営学部の学部別入試にフォーカスし、不利な局地戦がどういうものかを見ることにしたい。