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高1で知る!横浜国立大学経営学部の受験プラン〜前編〜

 今回は、横浜国立大学経営学部(以下、横国経営)を第1志望とする受験プランを考えてみたい。一橋大学商学部の受験プランでは、横国経営を後期日程の有力候補としたが、さぁどうなるだろうか。

 

一般選抜前期日程

募集人員(一般) 148名

共通テスト 6教科7科目
 地理歴史・公民1科目でOK。

個別学力検査(2次)
 数学または英語の1科目で、試験時間は数学・英語ともに90分。

配点及び配点割合
 共テ900点(66.7%)
 2次1科目450点(33.3%)

ボーダー偏差値/共テ得点率(河合塾)
 65.0/77%

2024年度入試結果
 受験者455人、合格者140人、実質3.25倍

 

 一般区分とは別に、DSEP(データサイエンス教育プログラム)で7名募集している。募集人員がなぜこんなに少ないのかがよくわからない。

 

 共通テストの地歴公民を1科目にすることで、文系・理系のどちらの受験生も受けられるようにしているのは良いと思う。しかし、2次試験が数学か英語の1科目というのは、なんとも軽量すぎる。

 

 自分の考える受験プランは以下のとおり:

受験プラン

第1志望 横浜国立大学経営学部
年内入試 学校推薦型選抜
併願私立 明治大学商学部
     立教大学経営学部
抑え私立 -----
志望変更 東京都立大学経済経営学部
     横浜市立大学
      データサイエンス学部
後期日程 滋賀大学データサイエンス学部

 

年内入試

 学習成績概評A段階(評定平均4.3以上)の条件をクリアしているなら、先ずは学校推薦型選抜にチャレンジしたい。12月に合格できれば、大学受験はその時点で終了する。

 もし合格できなかったら、この大学には縁がなかったと割り切って、志望変更する。

 

併願私立

 明治大学商学部(以下、明大商)の学部別入学試験(募集人員500人)は、英語150点(37.5%)、国語150点(37.5%)、地歴公民または数学100点(25.0%)の3科目試験。英語4技能試験利用方式(英検2級以上の資格があれば出願可で、英語の配点割合が高くなる)と併願するパターンが多いと思う。河合塾のボーダー偏差値は60.0(英語4技能の方は62.5)。

 立教大学経営学部(以下、立教経営)の学部別試験(募集人員206人)は、英語150点(42.8%)、国語100点(28.6%)、地歴公民または数学100点(28.6%)の3科目入試で、英語は共通テストを受けるか英語資格スコアを提出するかの2択になる。河合塾のボーダー偏差値は65.0と高い。

 

 横国経営が第1志望の受験者の明治商・立教経営の併願成功率はどの程度だろうか。ここで重要なのは、横国経営に合格した受験者の併願成功率ではなく、横国経営にあと少しのところで不合格になった受験者の併願成功率がどうかということである。河合塾模試B判定で横国経営が不合格だった受験者の併願成功率を知りたい。

 

 常識的に考えると、共通テスト対策をしてきた横国経営の受験者の方がトータルな学力(高校の履修科目全体に対する到達度)は高いはずだが、私立文系入試に特化した対策を取ってきた受験生に対して局地戦では不利になる。大学の序列として2ランクの差がないと抑えにはならないのではないか。

 東大 → (京大・一橋 )→ 早慶 
          
2ランク差
 一橋 → 早慶 1ランク差
 横国 → 明治・立教 1ランク差

 

 横国経営不合格者(模試B判定)の明治商の併願成功率は50%程度かもしれない。立教経営だと50%を切りそうだ。

 

 国公立文系を第1志望にする(即ち、共通テスト対策をする)場合、国公立文系の中で勝負を決める必要があるのではないだろうか。抑え私立は2ランクダウンになる可能性がある。

 

 志望変更と後期日程は後編で。