一橋大学の一般選抜(前期日程)を見ていきたい。
神奈川県の公立高校だと、全ての進学重点校とエントリー校上位校の文系トップ層が本気で狙える大学だ。難関中高一貫校の文系受験生には東大プレッシャーがかかっているからね。
日程
出願期間 1/27〜2/5
共通テスト 1/18〜1/19
第1段階選抜結果 2/12
第2次試験 2/25〜2/26
合格発表 3/10(月)
第1段階選抜は、共通テストの得点順に募集人員の3倍まで。
前期日程の募集人員
商学部243人
経済学部185人
法学部149人
社会学部210人
ソーシャル・データサイエンス学部30人
計817人
後期日程で83人(経済58、ソーシャルDS25)、学校推薦型選抜で55人(各部5〜15)を募集する。
第2次試験の科目・試験時間
国語100分
数学120分
英語(外国語)120分
地歴公民120分
ソーシャル・データサイエンス学部は地歴公民に変えて総合問題(60分)。
一橋大学の場合、学部によって配点割合が大きく異なる。東大は文1・文2・文3全て同じ配点割合だ。
商学部の配点
共通テスト300点(30%)
6教科:各50点
第2次試験700点(70%)
英語235点(33.6%)
数学230点(32.8%)
地歴公民125点(17.9%)
国語110点(15.7%)
一橋大の数学は文系最高峰と言われている。第2次試験の数学の配点割合が高い(東大は18.2%)。難し過ぎて差が付かないのか、合否を分けるのか、どっちなんだろう。この配点割合だと、合否を分けると考えておいた方が良さそうだ。
経済学部の配点
共通テスト210点(21%)
6教科:各35点
第2次試験790点(79%)
英語260点(32.9%)
数学260点(32.9%)
地歴公民160点(20.3%)
国語110点(13.9%)
商学部よりも第2次試験の配点割合が高い。第2次試験の中では、地歴公民の配点割合が若干高く、国語の配点割合がその分低い。
法学部の配点
共通テスト250点(25%)
地歴公民・数:各50点(20.0%)
国・理・英:各40点(16.0%)
情報30点(12.0%)
第2次試験750点(75%)
英語280点(37.3%)
数学180点(24.0%)
地歴公民170点(22.7%)
国語120点(16.0%)
第2次試験の英語の配点割合が高く、数学の配点割合が低い。
社会学部の配点
共通テスト180点(18%)
理科90点(50.0%)
国・地歴公民・数・英:各20点(11.1%)
情報10点(5.6%)
第2次試験820点(82%)
英語280点(34.1%)
数学130点(15.9%)
地歴公民230点(28.0%)
国語180点(22.0%)
共通テスト配点の50%は理科とは驚きだ。第2次試験の数学の配点割合は最も低い。
ソーシャル・データサイエンス学部の配点
共通テスト250点(25%)
地歴公民60点(24%)、理科30点(12%)
or
理科60点(24%)、地歴公民30点(12%)
国・数・英・情報:各40点(16%)
第2次試験750点(75%)
英語230点(30.7%)
数学330点(44.0%)
国語100点(13.3%)
総合問題90点(12.0%)
数学が合否を分けそうだ。
ボーダー偏差値/共通テスト得点率
(河合塾)
商学部 65.0/82%
経済学部 65.0/81%
法学部 67.5/83%
社会学部 67.5/86%
ソーシャルDS 67.5/84%
ソーシャル・データサイエンス学部と社会学部の共通テストボーダー得点率が高い。
次回は、一橋大学商学部を第1志望とする場合の受験プランについて考えてみたい。国公立文系受験に特有の難しさが見えてくるはずだ。