山手学院高校は1966年設立と意外にも歴史は浅いが、建学の精神が素晴らしい。
「未来への夢をはぐくみ、その夢の実現をたくましくになっていく人」すなわち「世界を舞台に活躍でき、世界に信頼される人間」を育成する。
私立共学校として県内トップクラスになるわけだ。
教育課程
高1では、社会は地理総合と歴史総合、理科は基礎3科目を履修する。高2で文系、理系、選抜、特進の4コースになる。選抜・特進コースの中で文系・理系に分かれるようだ。
高1は一般、進学、選抜、特進の4コースに分かれているが、履修内容はほぼ同じ(数Iと情報の時間数が微妙に違う)。高校入試募集要項に一般と選抜はないので、中受組と思われる。
高1の地理総合&歴史総合&理科基礎3科目の履修は相当きつい。定期テスト期間(約2週間)はスーパーハードになるだろう。
国際教育
高1生対象のシンガポール国立大学でのイマージョンプログラム、高2の北米研修(全員参加で15泊16日)、国連世界高校生会議への生徒派遣など、魅力的なプログラムが揃っている。
いいね、マジで。
併願入試の内申基準
出願資格について、募集要項には「本校が定めた一定の学力基準に適合した者」と記載されている。カナガクには過年度のものしか掲載されていない。
桐蔭学園や朋優学院は募集要項に内申基準を記載するのに、なぜ山手学院は記載しないのだろうか。山手学院は1学年の生徒数を可能な限り470−500人にコントロールしたいのかもしれない。山手学院だけ卒業生数が開示されている。
大学合格実績
2024年3月卒業生478名。国公立大学合格者数123(現役116)。内訳は、東京1、東京科学(旧東京工業)8、一橋3、北海道5、東北8、名古屋1、大阪1、筑波3、横浜国立13、千葉3、東京農工7、電通3、東京外語4、東京都立14、横浜市立7。
早慶上理262(早稲田96、慶應49、上智36、東京理科81)、MARCH604(明治199!)。
国公立大学合格者数と早慶上理延べ合格者数のバランスがおかしい。早慶上理262は異常値だ。国公立大学との併願受験だけではなく、早慶特化受験も多いのではないかと思う。
指定校推薦枠
早稲田12、慶應7、上智2、東京理科10、明治4、横浜市立4、他多数。
こんなに指定校推薦枠ってあるのか。
山手学院高校と桐蔭学園高校は甲乙つけ難い。公立第1志望の場合、家から近い方(内申基準を満たす方)を併願先にすれば良いと思う。