横浜平沼高校は、1900年に神奈川県高等女学校として創設された伝統校。学力向上進学重点校エントリー校に指定されている。1950年に共学化したが、現在も女子の割合が約2/3と高い。
女子のハンドボール部は、2024年インターハイベスト16の強豪。
教育課程
55分×6時限。高1では、社会は地理総合と歴史総合、理科は物理基礎と生物基礎を履修する。
高2で文系理系に分かれる。数学IIと化学基礎は全員必修(授業時間数は文系と理系で違う)。数学BCは理系のみ必修(文系は選択履修)。文系は地理探究、日本史探究、世界史探究から1科目を選択履修、理系は物理または生物を選択履修する。
高3では自由選択科目を多くしている。通常授業時間外の学習支援の仕組みとして、Hi-ゼミとスタディショップがある。
子供が高校生になってわかったが、高1で理科基礎3科目履修は相当の負荷がかかる。2科目が程よいと思う。
大学合格実績
2024年3月の卒業生311名。前年度の浪人率は8.3%。
国公立大学合格45名(国公立大学合格率13.4%)。難関国立大学5名、横国7名、電通2名、東京外語1名。東京都立3名、横浜市立8名。
私立大学は延べ合格者数なので、評価が難しい、新城高校との比較では、
国公立大学 横浜平沼42名>新城21名
早慶上理 横浜平沼45名≒新城44名
GMARCH 横浜平沼207名<新城244名
現役合格者数
横浜平沼高校の四工大(芝浦工業、東京都市、工学院、東京電機)の合格者数は23名(新城42)、四薬科大(明治、星、東京、昭和)の合格者数は2名(新城5)。
横浜平沼高校と新城高校の大学合格実績は、総合的にはほぼ互角だと思う。
入試難易度
2025年度用神奈川県高校受験案内(声の教育社)に掲載された情報を利用。
2024年度入試倍率は1.32倍で、前年度の1.20倍から上昇した。
入試選考基準は内申5、学力検査5、特色検査1の551型。合格者平均は、内申122.9、学力検査374.5点、特色検査48.8点(相模原対比▲3とした)、全県模試偏差値62.2。内申は前年度から+2.1。学力検査は前年度から▲26.1点。
S値の合格者平均(各項目の平均を足し合わせた単純平均)は879点。第1次選考のS値ボーダーは835〜840点とのことで、合格者平均とボーダーの幅は39〜44点。
全県模試偏差値60、内申117、学力検査364点、特色検査40点あたりが数値上のボーダー。しかし、これだと入学してから苦労する。自分のベスト校戦略で考えれば、全県模試偏差値62、内申120の実力で入学したい。
横浜平沼高校か新城高校かで悩む受験生はいると思う。入試難易度と大学合格実績の面で両校は互角なので、好きな方に行けば良いと思う。特色検査対策は、横浜翠嵐や湘南を受けるのでなければ、中3の10月からでも間に合う。