千葉大学文学部人文学科の学校推薦型選抜の概要を見ていきたい。募集要項の冒頭には、共通テストや個別学力検査では判定できない資質と能力を持ち、高校で優秀な成績を修めている者に門戸を解放すると記載されている。
高校での成績がポイントになる。
人文学科で募集する3つのコース
行動科学コース:
2年次からは、哲学、認知情報科学、心理学、社会学、文化人類学のいずれかを専修する。
この分野は面白そうだ。認知情報科学は文理融合分野だと思う。
歴史学コース:
国際社会史、歴史社会学、思想史、文化史、ジェンダー史、マイノリティー史、移動交流史、アフリカ史、イスラーム地域史などもあるようだ。
国際言語文化学コース:
外国語と文化を学ぶ。
日程
出願期間 11/1〜11/6
小論文試験 11/16
面接 11/17
合格発表 12/13
共通テストを課さない短期決戦型。
募集人員
行動科学コース 9名
歴史学コース 5名
国際言語文化学コース 10名
出願資格
学習成績概評A段階(評定平均4.3以上)
学校長の推薦
国際言語文化学コースは、外国語の評定4.5以上が加わる。
主な出願書類
調査書、推薦書、志望理由書
選抜方法
出願書類、小論文及び面接の総合判定により合格者を決定する。
2024年度入試結果
募集人員24名に対して、志願者(受験者)54名、合格者24名(実質倍率2.25倍)。男女別の合格者数は男子5名、女子19名。
一般選抜合格者の男女比率よりも女子の比率が高い。
2024年度一般選抜(前期日程)結果
行動科学コース
募集人員49名に対して、受験者185名、合格者51名(実質倍率3.63倍)。
歴史学コース
募集人員23名に対して、受験者102名、合格者28名(実質倍率3.64倍)。
国際言語文化学コース
募集人員25名に対して、受験者86名、合格者29名(2.97倍)。
共通テストボーダー(河合塾)は71%〜73%。行動科学コースの個別学力検査は、国語、数学(数IA、数IIBC )、英語(外国語)の3科目。
学校推薦型選抜よりも一般選抜の入試倍率の方がかなり高い。前者の志願者54名、後者の志願者373名だから、当然そうなる。学習成績概評A段階(評定平均4.3以上)を取るのが難しいことを示しているように思う。
学習成績概評A段階(評定平均4.3以上)で文学部が志望なら、この入試制度は超狙い目だ。
今回は、評定平均4.3と小論文対策で千葉大学文学部の学校推薦型選抜を狙えることがわかった。行動科学コースは、もしかすると経済学部や商学部より時代のトレンドに合っているかもしれない。