慶大法学部の2024年度入学者は1,214名。
慶大附属高校(慶應義塾、慶應志木、慶應女子、湘南藤沢)から法学部への進学者は416名(34.3%)。
指定校推薦による慶大法学部への進学者は151名(12.4%)。
FIT入試(総合型選抜)の合格者は213名(17.5%)。逆算して、一般選抜及び特別入試(帰国生入試等)による入学者は434名(35.7%)。
慶大法学部への入学ルートは、附属校ルート34.3%、指定校推薦ルート12.4%、総合型選抜(FIT入試)ルート17.5%、一般選抜・特別入試ルート35.7%。
優秀且つ多様な生徒を集めることができそうだ。大学側はうまいことをやっている。
一般選抜は、募集人員460名に対して、受験者2,678名、合格者704名(繰上げ合格を含む)で、実質倍率は3.80倍。
総合型選抜(FIT入試)は、募集人員160名に対して、志願者792名、第1次選考合格者340名、最終合格者213名で、実質倍率は3.72倍。
一般選抜と総合型選抜の入試難易度はうまく調整(バランス)されているように見える。
神奈川県在住の場合、慶應義塾と慶應女子の2校が通学圏にあるが、横浜翠嵐・湘南に合格するレベルの難易度だ。
娘の中学校でも、横浜翠嵐・湘南を目指していて、公立高校の入試結果が出る前に慶應義塾や慶應女子への進学を決めた生徒が何人かいた。
公立上位校に進学して、慶大法学部の指定校推薦をゲットするのは大変だ。私立大学文系学部を目指す生徒の中で、校内トップ1、2に入らないと厳しい。スポーツなどの部活動での活躍も考慮されるだろう。
慶大法学部の一般選抜は、英語(外国語)、地理歴史(世界史B、日本史Bのいずれかを選択)及び論述(いわゆる小論文。資料が与えられ、1000字以内で解答)。配点割合は、英語44.5%、地理歴史33.3%、論述22.2%。
慶大法学部の英語と論述の対策を十分に行なった受験生が有利になりそうだ。
慶大法学部か早稲田政経か、なんて議論は殆ど意味がない。入試制度が全く違うので、自分に向いている方を選ぶ。私大文系に軸足を置くなら慶大法学部だ。