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神奈川全県模試偏差値2016−2024を見る

 2024年度神奈川県公立高校入試の合格者平均(内申、学力検査、全県模試偏差値)が公開されている。全県模試を運営する伸学工房が全県模試受験者への追跡調査を行い、集計結果を公表してくれる(我が家も回答した)。カナガクのHPだと検索機能があるのでとても便利だ。

 

2020年度入試の偏差値が一番高い

 2024年度入試の公立上位校の全県模試偏差値(合格者平均)を見ると、殆どの高校で上昇していることに気付く。

 これってどういうことなんだろうか。ステップ生は全県模試を受けないようなので、ステップ生以外だと、昨年度よりも高い学力がないと合格できなくなっているのだろうか。募集人員も母集団(受験生の総数)も大きく変わらないのに、おかしな現象だと思う。

 2016年度入試から2024年度入試までの偏差値推移を見ると、実は2019年度〜2020年度の偏差値が一番高く、そこから低下して2022年度に底打ちし、2024年度入試は再上昇過程にある。

(例)
 2020→2022→2024

 横浜翠嵐 74.9 → 72.6 → 73.7
 柏陽 71.5 → 68.7 → 70.3

 

偏差値が1高くなると学力検査得点は約6点増える

 上位校20数校を選んで、全県模試偏差値と学力検査の近似曲線を出すと(エクセルシートで簡単に出せる)、2023年度入試では偏差値が1.0高くなると学力検査得点が6.02点増える関係にあったが、2024年度入試では、偏差値+1.0に対して学力検査+6.62点に拡大した。入試が難しかったので、偏差値の少しの違いで得点差が大きくなったことを意味する。

 偏差値が合格者平均より2.0低いと、学力検査得点が13.2点低くなり、S値(入試選考基準462型の場合)で15.9点のマイナスになる。特色検査の素点でも5点低くなるとすれば、S値で25.9点のマイナスになる。

 

多摩と新城の偏差値上昇幅が大きい

 多摩高校は川和高校に並び、新城高校は横浜平沼高校に並んだ。 

 2016→2024
 川和 68.7 → 67.6
 多摩 64.9 → 67.8(+2.9)

 平沼 62.2 → 62.2
 新城 56.8 → 62.1(+5.3)