公立ルートを行く

公立中学校、公立高校で文武両道を目指し、自分のベスト大学に進学する!!

公立高校受験偏差値が63〜70だった高校生はどの大学を目指すか

 8月28日に令和6年度学校基本調査速報値が公表された。

 大学学部生は262.8万人で、国立大43.3万人、公立大14.7万人、私立大204.7万人(2024年5月1日現在)となっている。

 大学学部生の数は昨年が過去最高だったが、今年は4,236人の減少となった。人口減のペースが大学進学率の上昇(ほぼ頭打ち)を上回るので、これからどんどん減っていくはずだ。

 

東大に入る人の割合

 この世代の1学年の人数は110万人を少し超えるぐらいなので、110万人としてみる。東大には毎年約3000人が入学するので、東大に入学する人の割合は0.27%になる。偏差値と割合(%)の換算表で見ると、偏差値78(上位0.26%)が一番近い。

 

横浜翠嵐・湘南に入る人の割合

 神奈川県は公立王国なので、公立中学校にも優秀な生徒はしっかり残っている。横浜翠嵐高校の全県模試偏差値74は上位0.82%、湘南高校の偏差値72は上位1.39%に相当する。

 この2校でも、合格者平均ぐらいだと東大に入るのがかなり難しいことがわかる。

 

偏差値69-70だった高校生のターゲットは筑波大

 国公立大学最難関とされる10大学(旧帝、東京科学、一橋、神戸)と国公立大学医学部(10大学を除く)の2025年度入試の募集人員は約28,000人で、1学年全体(110万人)の2.5%に相当する。ちょうど、偏差値69(上位2.87%)と偏差値70(上位2.28%)の真ん中あたりだ。

 「自分のベスト校戦略」(合格ゾーンのど真ん中の学校を受験する)に従うと、最難関10大学のすぐ次に位置する筑波大学が狙い目になる。

 筑波大学は国内トップ10に入る国立大学でありながら、標準問題を解ければ合格できる大学の最高点に位置しているのではないかと思う(後段はまだ仮説)。

 

偏差値63だった高校生のターゲットは都立大・横浜市大

 国公立大学学部生58.1万人を単純に4で割ると14.5万人になる。1学年全体(110万人)の13.2%に相当し、偏差値61が一番近い。早慶などの難関私立大学に進学する学生もいることを考えれば、公立高校受験偏差値60(上位15.87%に相当)が国公立大学を目指すベースラインになるのではないかと思う。

 東京都・神奈川県在住なら、東京都立大や横浜市大を狙いたいのだが、この2つの大学はなかなか難しい。偏差値63(上位9.68%に相当)が必要になるのかもしれない。

 

偏差値66-67だった高校生のターゲット

 横浜国大、千葉大、東京農工大、電通大、東京外大を狙いたい。上位5%(2.5%と13.2%の真ん中あたり)は偏差値66-67の間にある。

 

 高校受験時の偏差値で、大学受験の偏差値が確定するわけでは全くない。上下に分散していく。公立ルートの難所は高1だと思う。ここで、高校入試時のポジションを維持できるか、下に向かっていくか、いきなり正念場を迎えている。