公立ルートを行く

公立中学校、公立高校で文武両道を目指し、自分のベスト大学に進学する!!

横浜翠嵐高校の教育課程・大学合格実績・入試難易度(2025年度版)

 横浜翠嵐高校の入試難易度は異次元の領域に入ってきた。

 以下、横浜翠嵐高校の教育課程、大学合格実績、入試難易度の順に見ていきたい。

 

教育課程の特徴

 95分×3時限+50分×1時限。

 50分授業のほぼ倍の長さなので、授業の進め方が違うかもしれない。

 

 高1では、社会は歴史総合と公共、理科は基礎3科目を履修する。

 高1で理科基礎3科目を履修する神奈川モデル。

 

 高2で文系理系に分かれる。文系は、地理総合、日本史探究、世界史探究の地歴3科目と理科研究αを履修する。、理系は、地理総合(これは必修)と化学、物理/生物を履修する。

 大学受験に向けて学習効率を重視しているように思う。

 

 高3の理系では、数学IIIと数学Cは全員必修。

 数学IIIを履修しない理系コースはない。

 

 高1で化学基礎、物理基礎、生物基礎の理科基礎3科目を履修する教育課程を「神奈川モデル」と勝手に名付けたが、もしかすると横浜翠嵐モデルなのかもしれない。

 

2024年度大学合格実績

 2024年3月卒業生358人(非公表のため推定)×(1+浪人率0.182)=423人を分母にして合格率を計算した。浪人率は前年度数値を使用。

 

参考記事:

神奈川進学重点校+YSFの筑波・農工・都立大合格圏(2024年度入試) - 公立ルートを行く

 

難関国公立大学合格者数120人(現役94)
難関国公立大学合格率 28.4%
筑波大(理系)合格圏38.4%
浪人率18.2%(前年度数値)

 2023年度は161人(現役124)

 学習成績概評A段階(評定平均4.3以上)の生徒は筑波大学より上位の大学を受験する。

 2024年度の難関国公立大学合格者数は、前年度から▲41人と減少した。東大合格者数に変動はなかったが、北大(18→13)、東北大(15→10)、名古屋大(2→0)、京大(14→7)、阪大(8→1)、東工大(25→9)の合格者数が前年度から減少した。

 

準難関国立大学合格者数49人(現役44)
難関・準難関国公立大学合格率 39.9%
農工・電通大合格圏49.9%

 2023年度は48人(現役46)

 学校の成績が真ん中ぐらいなら、農工大・電通大の合格圏に入る。

 

国公立大学合格者数195人(現役162)
国公立大学合格率 46.1%
都立大(理系)合格圏56.1%

 2023年度は232人(現役196)

 都立大や横浜市大に進学するのは、学校の成績が真ん中より下の場合ということになる。

 

高校入試難易度

 2025年度用神奈川県高校受験案内(声の教育社)に掲載された情報を利用。

 

 2024年度入試倍率は1.98倍で、前年度の1.79倍から上昇した。

 

 入試選考基準は、内申3、学力検査7、特色検査3の373型。合格者平均は、内申127.9、学力検査450.8点、特色検査約63点、全県模試偏差値73.7。

 

 S値の合格者平均(各項目の平均を足し合わせた単純平均)は1104点。第1次選考のS値ボーダーは1070点とのことで、合格者平均とボーダーの幅は34点。

 合格者平均から▲26点(S値1300点満点の2%)は安全ライン(ほぼ間違いなくボーダーの上にいる水準)と考えているので、しっくりくる。

 

 全県模試偏差値72(合格者平均に対して▲1.7)の場合、入試得点で▲11.22点(本ブログでは、偏差値が1.0下がると入試得点が6.6点下がると考える)、S値で▲15.7点になる。特色検査▲6点(特色検査を含めた一次ボーダーと特色検査を除いた一次ボーダーの差を考慮した)はS値で▲18点になるので、合計してS値▲33.7点になり、ほぼボーダーラインと一致する。

 

 全県模試偏差値72は、湘南高校だと合格ゾーンど真ん中、横浜翠嵐だとボーダーラインになる。

 

 内申が131(合格者平均に対して+3.1)の場合、S値で+6.9点の余裕が生まれるが、こんなギリギリの戦いをするよりは、湘南高校を受験する(我が子の喜ぶ顔を安心して見たい)。これが自分の考え方だ。

 

(補足情報)

 ステップの公表数字、カナガク情報及び入試情報(神奈川県教育委員会公表)を重ね合わせると、ステップ生の横浜翠嵐高校合格率は74.2%から64.3%に低下し、ステップ生以外の受験生の合格率は48.7%から44.1%に低下した。受験者の構成を見ると、ステップ生+52人、ステップ以外の受験者+15人となっていた。